芸能
Posted on 2015年07月29日 09:57

8.11高座復帰へ!桂歌丸の“死にギャグを笑い飛ばすゾンビ伝説”「今日に至るまでの歌丸の生き方」

2015年07月29日 09:57

20150730l

 3年前に「文藝春秋」で歌丸にインタビューした作家の増田晶文氏はこう語る。

「その時、歌丸師匠は腰の具合が悪くて、『高座には何とか上がれますが、申し訳ないけど椅子に座らせてください』とお願いされました。わざわざ言わずに座る人もいるのに、丁寧な方だという印象が残っています。非常に勘がよくてこちらが7ぐらいしゃべると質問の意図をくんで、10の答えを返してくれました」

 こまやかな気配りは、噺家として大成するうちに身につけたものなのか──。

 1936年、横浜の真金町で生まれた歌丸は、色街で女郎屋「富士楼」を経営する祖母に育てられた。小学4年生の時には、ラジオから流れる落語に魅せられ、噺家になることを決意。中学3年生で新作の旗手として人気の古今亭今輔に入門する。だが二ツ目に昇進してから、古典派の歌丸(当時は今児)は師匠に反発して破門状態になってしまう。

「2年半の間、ポーラ化粧品の営業マンなど職を転々としていた。仕事のセンスはなかったようで、洗顔クリームとポマードを間違えて販売し、営業所にクレームがあったそうです」(演芸ジャーナリスト)

 三遊亭扇馬(故・三代目橘ノ圓)の口利きで落語界に復帰。兄弟子の桂米丸の門下に移り、落語家として活躍しながら、「笑点」にも出演するようになった。

 今でこそ高視聴率を連発しているが、立川談志が司会をしていた当初は視聴者の評判はよくなかった。

「談志はブラックユーモアが好きで、男女差別発言などが多かった。歌丸は自分たちの評判も悪くなると危機感を持ち、他の出演者に賛同を求めて降板することになったのです」(前出・演芸ジャーナリスト)

 回答者が全員入れ替わると、視聴率は1桁に急落。局側は慌てて談志を降ろし、元のメンバーを復帰させると、たちまち人気番組に変貌していった。円楽は現在の「笑点」をこう見る。

「共演者の間には、きちんと落語をやっているという信頼感があります。大喜利だけで生きていたり、それをきっかけにただ売れて、金儲けをしている連中(噺家)だったら、自分たちは相手にしないのです。『笑点』を通じて、全国に落語を聴いてもらう機会を増やすことが大事。私たちはタレントではなく、落語家という自負があるのです」

 来年で「笑点」は50周年を迎える。円楽は毒舌まじりにメッセージを送る。

「第1回から出演している最後の生き残りなんだから、お師匠さんがいて番組を迎えるのと、迎えないのでは番組の重みが違うので、死ぬんじゃねえってことです。死んだら面倒くせえから(笑)」

 早くこの2人の掛け合いが見たいものだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年05月02日 18:00

    三陸沖で再び地震が発生し、富士山噴火を危惧する特番が組まれ、高市政権は武器輸出を解禁─この不穏な流れは何かの兆しなのか?いち早く察知したのは「Mr.都市伝説」関暁夫氏だ。30年以上前に作られたカードが、驚愕の未来を暗示しているという。いった...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月03日 18:00

    世界の大谷翔平の背中を追う「後継者」が、同じ米国で静かに存在感を強めようとしている。日本を経由せずに米大学で名を馳せて、即メジャー入団を夢見る怪物のことだ。ところが今、その進路を巡って“別シナリオ”が確定的と言われているのだ。は...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク