スポーツ
Posted on 2015年08月10日 17:56

早稲田実業・清宮幸太郎「新怪物」絶賛の裏にあった意外な“弱点”

2015年08月10日 17:56

20150813g

 久々の「甲子園のスター」誕生の予感バリバリである。ラグビー界のカリスマを父に持ち、1年生にして主軸を張る。豪快かつ完成度の高い打撃は「清原超え」の声もあるほどだが、意外な「弱点」も指摘され‥‥。

 早稲田大、サントリー、ヤマハ発動機ジュビロのラグビー部監督を歴任し、19年に日本で開催されるラグビーW杯の日本代表監督に「立候補」。そんな清宮克幸氏(48)の長男・幸太郎(16)は早稲田実業の1年生にして3番を打ち、規格外の打球を飛ばすなど、早くからプロ野球スカウトが注目する逸材スラッガー。この夏の甲子園にも出場を決めたことで、いやがうえにもボルテージは上がるのだ。

 中学2年生で160メートルの場外弾を放ったとか、「和製ベーブ・ルース」と称されているとか、その逸話はすでに大物級。スポーツライターが言う。

「例えば打ち損ないの内野フライの打球が、普通の打者よりはるかに高いことでもわかります。芯に当たっていないのに高く飛ぶのは、スイングスピードが速い証拠。DeNAの筒香と似ています」

 かつて報徳学園のエース兼4番打者として、夏の甲子園で全国優勝を果たした野球解説者の金村義明氏も、賛辞を惜しまない。

「彼が小学生の頃から見ていますが、(メジャーリーグの元大砲の)バリー・ボンズのような打撃フォームだと思います。体の軸回転で打ち、脇も締まっている。そして打つポイントが近く、スイングスピードも速い。見るだけでワクワクする、末恐ろしい選手です。きっと甲子園で暴れてくれると思います」

 一方、こうした意見に敢然と異を唱えるのはご存じ、球界の御意見番、張本勲氏である。7月26日に放送された「サンデーモーニング」(TBS系)で、持論を展開したのだ。

関口宏 清宮はどうですか。

張本 そりゃ、怪物でしょう。だけど今のままでは難しい。

関口 どうして?

張本 やっぱり我流だからね。手直ししなきゃ。ワンちゃんがいるじゃないの、早実の卒業生の。ワンちゃんに教えてもらったらうまくなると思いますよ。

 清宮の大先輩に当たるソフトバンク・王貞治球団会長を「指名」したのだ。

張本 まず、グリップがよくない。遊びが多い。ステップもよくない。これを直さないと。直したらすごいバッターになりますよ。

関口 そうですかー。

張本 ワンちゃんが直したら‥‥まぁ、あとは私ぐらいしかいないと思います。

 前出・スポーツライターがこれを補足する。

「グリップに遊びが多いというのは、ムダが多いという指摘でしょう。手首が柔かいですから。もっとどっしり構えていればいいのに、ということではないですか。ステップがよくない、とは恐らく、踏み出した右足のタイミングが早すぎるということ。もっとタメを作るべきだ、と」

 さらには下半身の使い方やフォロースルーが小さいことなどを指摘する声もあるが、それも期待が大きいゆえのこと。またスポーツ紙デスクは「弱点は野球技術以外にもある」と言って、次のように懸念するのだ。

「父親譲りの大放言が何か問題を引き起こさないかと。報道陣に対し、『皆さん、ホントはホームランを打ったコメントが欲しいんでしょ』と言うなど、とても高校1年生のものとは思えない発言を堂々と連発しています。そのふてぶてしさが大器を思わせる魅力でもあるわけですが、逆に反感を買うことにならなければいいなと思います」

 あれこれ外野の声が多いのも、そのズバ抜けたスケールのデカさゆえでのことか──。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク