スポーツ

早稲田実業・清宮幸太郎「新怪物」絶賛の裏にあった意外な“弱点”

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 久々の「甲子園のスター」誕生の予感バリバリである。ラグビー界のカリスマを父に持ち、1年生にして主軸を張る。豪快かつ完成度の高い打撃は「清原超え」の声もあるほどだが、意外な「弱点」も指摘され‥‥。

 早稲田大、サントリー、ヤマハ発動機ジュビロのラグビー部監督を歴任し、19年に日本で開催されるラグビーW杯の日本代表監督に「立候補」。そんな清宮克幸氏(48)の長男・幸太郎(16)は早稲田実業の1年生にして3番を打ち、規格外の打球を飛ばすなど、早くからプロ野球スカウトが注目する逸材スラッガー。この夏の甲子園にも出場を決めたことで、いやがうえにもボルテージは上がるのだ。

 中学2年生で160メートルの場外弾を放ったとか、「和製ベーブ・ルース」と称されているとか、その逸話はすでに大物級。スポーツライターが言う。

「例えば打ち損ないの内野フライの打球が、普通の打者よりはるかに高いことでもわかります。芯に当たっていないのに高く飛ぶのは、スイングスピードが速い証拠。DeNAの筒香と似ています」

 かつて報徳学園のエース兼4番打者として、夏の甲子園で全国優勝を果たした野球解説者の金村義明氏も、賛辞を惜しまない。

「彼が小学生の頃から見ていますが、(メジャーリーグの元大砲の)バリー・ボンズのような打撃フォームだと思います。体の軸回転で打ち、脇も締まっている。そして打つポイントが近く、スイングスピードも速い。見るだけでワクワクする、末恐ろしい選手です。きっと甲子園で暴れてくれると思います」

 一方、こうした意見に敢然と異を唱えるのはご存じ、球界の御意見番、張本勲氏である。7月26日に放送された「サンデーモーニング」(TBS系)で、持論を展開したのだ。

関口宏 清宮はどうですか。

張本 そりゃ、怪物でしょう。だけど今のままでは難しい。

関口 どうして?

張本 やっぱり我流だからね。手直ししなきゃ。ワンちゃんがいるじゃないの、早実の卒業生の。ワンちゃんに教えてもらったらうまくなると思いますよ。

 清宮の大先輩に当たるソフトバンク・王貞治球団会長を「指名」したのだ。

張本 まず、グリップがよくない。遊びが多い。ステップもよくない。これを直さないと。直したらすごいバッターになりますよ。

関口 そうですかー。

張本 ワンちゃんが直したら‥‥まぁ、あとは私ぐらいしかいないと思います。

 前出・スポーツライターがこれを補足する。

「グリップに遊びが多いというのは、ムダが多いという指摘でしょう。手首が柔かいですから。もっとどっしり構えていればいいのに、ということではないですか。ステップがよくない、とは恐らく、踏み出した右足のタイミングが早すぎるということ。もっとタメを作るべきだ、と」

 さらには下半身の使い方やフォロースルーが小さいことなどを指摘する声もあるが、それも期待が大きいゆえのこと。またスポーツ紙デスクは「弱点は野球技術以外にもある」と言って、次のように懸念するのだ。

「父親譲りの大放言が何か問題を引き起こさないかと。報道陣に対し、『皆さん、ホントはホームランを打ったコメントが欲しいんでしょ』と言うなど、とても高校1年生のものとは思えない発言を堂々と連発しています。そのふてぶてしさが大器を思わせる魅力でもあるわけですが、逆に反感を買うことにならなければいいなと思います」

 あれこれ外野の声が多いのも、そのズバ抜けたスケールのデカさゆえでのことか──。

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