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記事全文を読む→12球団の「火種キャンプ」・最終回
捲土重来を期す昨年のBクラスチームこそ、火種など抱えている場合ではない。ところがどこのチームも「火薬庫」状態が現状だ。今連載の最終回はオリックス、楽天、ロッテの各キャンプ地をレポートするが、いずれも話題は監督なのである。
三木谷球団会長も見限った
「目立つことはキヨシ(横浜・中畑監督)に任せておけ」 とばかりに、楽天・星野仙一監督(65)が沈黙を決め込んでいる。
それには伏線があった。
「就任当初は、『男の勝負は1年ごとよ』と男気あふれるセリフを吐いたものですが、実は2年契約で、3年目がオプションという内情がバレてしまい、チーム内でもすっかり求心力を失ってしまっています。投資はするが、それに見合う結果が出なかった時はすぐキレる三木谷浩史球団会長(46)も見限った一人と言われます」(チーム関係者) 実際、三木谷球団会長は、メジャー帰りの岩村明憲(33)、松井稼頭央(36)という前年の大型補強に懲りたか、川上憲伸(36)、井川慶(32)、福留孝介(34)、岡島秀樹(36)らの日本球界復帰がささやかれても、一切カネを出そうとはしなかった。カネをかけて補強する、“星野流”の限界とも言われ始めているのだ。選手の中からも、
「うちのボスは何をやるのも自分のカネ絡みだから」 という声が漏れてくるのだから末期だろう。 体質をしっかりと見破られているだけに、これまでのカリスマ性はすっかり影を潜めている。「フロント人事でも、阪神から自分の配下の人物をしっかり引き連れてきて影響力を誇示し、チーム創立期からの編成担当をないがしろにする人事を陰で指示していた。そんなやり方を選手たちは全部見透かしているんです」(前出・チーム関係者)
そんな中、
「余分なことを考えさせない」ために、選手たちは秋季練習から徹底的なアーリーワークで鍛え上げられている。それを指揮するのが、菊池雄星への暴力行為で西武を追われた大久保博元コーチ(45)である。
「毎日、朝5時半起きで練習、夜9時にはベッドに入っているから、『新聞なんてほとんど読まないから悪口も目に入らない』と田淵幸一ヘッド(65)が言うほど、今春季キャンプでは猛練習を続けた。星野さんは過去に選手を殴って鍛えてきましたが、年を召したため代わりに殴れる人材を連れてきたんです」(球界関係者)
その大久保コーチの指導は確かに成果が出てきた。横川史学(27)、牧田明久(29)の中堅クラスの振りが鋭くなってきたし、岩村、松井稼の再生にも効果があると期待が高まっている。「『タケシさんがいたら、ここまではやり切れなかったのでは』と、山﨑武司(43)が退団したことで、全体を徹底的に鍛えることができたという声も上がっている」(楽天担当記者)
一方で、冷静な声も聞こえてきた。
「いくら鍛えると言っても、西武打線とはベースとしてモノが違う。補強が出戻りのフェルナンデス(37)と監督のコネ入団のテレーロ(31)だけでは厳しいでしょう」(前出・チーム関係者)
楽天といえば、打てない打線を投手が支えてきたチーム。岩隈久志(30)、田中将大(23)の2枚看板が売り物だったが、岩隈の抜けた穴が埋まっていないのが実情だ。
「岩隈が抜けたけれど、昨年はたった6勝。十分穴埋めはできるはず」
と、星野監督は強がるが、先発ローテーションの名前をあげようにも、田中と塩見貴洋(23)以外はすぐに出てこない。トレードで獲った上園啓史(27)やテストで獲得した下柳剛(43)などの台頭を見込んでいるようでは、Aクラス入りを目指すのに心もとないだろう。
ここにきて、先にも触れた井川獲得に慌てて動きだしている。星野監督は、
「俺とヨシ(佐藤義則投手コーチ・57)はアイツのいちばんいい時を知っているから」
と言っているが、先発不足を如実に表している証左であろう。
秋季練習を監督の地元・倉敷で行い、春季キャンプも後半は久米島から、監督の息がかかった沖縄・金武に移動した。着々と来季以降も自分の支配が及ぶよう青写真を描いているようだが、それが可能となるかは今季の成績しだいである
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