芸能

“真夏のキャンペーンガール”50年全史「小野砂織(97年・旭化成)」5度目のオーディションで射止めた秘策とは?

20150903r-3

「旭化成キャンペーンガール」といえば一流芸能人の登竜門。22代目の小野砂織(39)は現在、芸能界を引退して経営者として活躍するが、当時を振り返って懐かしき名門キャンペーンガール時代の就任秘話を語った。

 地元仙台で14歳の時からモデルをしていて、22歳で選ばれるまで5回、旭化成キャンペーンガールのオーディションを受けました。結果的に最後となった挑戦では、最終選考が印象的でしたね。審査員は40人。そんな中、「何かワンフレーズ歌ってください」って。

 私、歌は下手だけど宴会芸は得意で(笑)、振りつきで山本リンダさんの「狙いうち」を披露し、歌詞で「♪狙い撃ち」と出てくる部分では、手をピストルの形にしてお偉いさんっぽい人に向け、「バーン!」って(笑)。

 ただし最終選考の前に、どうやら“内偵”が入っていたようなんです。実家付近で私の素性や家庭環境について聞き回る人物がいたと‥‥。でも、ありがたいことにいい評判しか聞こえてこなかったそうで(笑)。キャンペーンガールが何かトラブルを起こせば企業も大ダメージですから、しっかり調べたようですね。さすがに個人情報にうるさい昨今はそんなこともないでしょうが。

 無事合格してからは、とにかく忙しかった。キャンペーンガールって、ポスター撮りや社長の横で笑っているだけが仕事ではなかったんです。まずは工場見学などに行って、みっちり企業について勉強してから、週3で取引先とのパーティに参加。お酌から生地の素材や断熱材についての説明までしました。

 地方巡業も多く、週末は各地のデパートで水着ショー。お客様との距離が近くカメラ小僧もいたため、アンダーヘアなどのムダ毛処理にいちばん気を遣いました。毛穴1本1本に針を刺し、電気を通して抜く方法で処理するんですが、これが正気でなくなるほど痛いし、お値段も100万円と懐にも痛かった(笑)。

 でも楽しいことばかりでしたね。社長さん方との会食も多く、当時から「社長っていいな! 私もこんな場所でいい御飯が食べられる人間になりたい」と漠然と考えていました。

 キャンペーンガールの契約が切れると、「ワンダフル」(TBS系)の1期生に抜擢されてタレントになりましたが、みんなで一から番組を作り上げるのが楽しかったですね。女の子はそれぞれキャラかぶりしないように頑張っていたので、仲もよかった。私はツッコミキャラでよく女の子をイジっていましたが、マニアの男性にしてみたら納得いかなかったみたいです。例えば「おい斧左折(※小野砂織の当て字)! 釈由美子ちゃんをイジメるな!」などのクレームメールが番組宛てによく来ていました。私もスタッフルームでそれを読み、もう腹が立って! スタッフの振りをして、「小野さんは頑張っているいい子です」と返信していたら、スタッフに怒られたことも(笑)。それほど自由でしたね。

 でもある時、「『ワンダフル』出演者の乱交パーティ疑惑」が報じられ、私も名前があがってしまったんですよ。事実無根なのに釈明すらできず、自分の力ではどうにもできない世界なんだ‥‥。そう思うと芸能界に魅力を感じることができなくなり、26歳で引退しました。

 それからは、引退前にためた写真集などのギャラ3000万円を元手に起業しましたが、同時にシングルマザーで娘を産んだりと、けっこう波瀾万丈でしたね(笑)。現在は表参道で一軒家エステ「diosa」の経営と、ボディケアブランドの「RIOSA」のプロデュースをしています。そして5年前に結婚し、第2子を妊娠中です。実は今、陣痛キテます(笑)。インタビュー中に生まれちゃったらどうしようって(笑)。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
ボクシング・フェザー級「井上尚弥2世」体重超過の大失態に「ライセンスを停止せよ」
4
「失策王&打率2割以下」阪神・佐藤輝明に持ち上がる「外野へ再コンバート」の劇薬
5
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」