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記事全文を読む→永遠の70年代アイドルに会いたい!「梅田智子(金メダルへのターン!)」トランポリンを使った“飛び魚ターン”撮影
大阪万博が開催されていた70年7月、水泳をテーマにしたスポ根ドラマが始まった。梅田智子(63)がヒロインを演じた「金メダルへのターン!」(フジテレビ系)である。
「あの当時のプールは本当に水が冷たかったんです。真冬に撮影するとプールに氷が張っていて、そこに入っていくんですよ」
聞いているだけで身震いしそうだが、いかにも平然とこなしていそうなのが梅田の魅力だった。
少女マンガ誌に連載されていた物語の実写ドラマ化にあたり、学園モノで頭角を現していた梅田に白羽の矢が立った。当時では珍しい166センチの長身に、小5の時は学内の大会で優勝したという水泳のキャリアは、ヒロインの速水鮎子役にうってつけだった。
「オーディションとも聞かされず、所属していた東宝テレビ部の本社に来るように言われました。私、ふだんはロングヘアですけど、その日はショートのウイッグ(つけ毛)を着けていて、それが原作のイメージにピッタリだったみたいです」
いざ撮影が始まると、当時の多くのスポ根ドラマがそうであったように、荒唐無稽な設定が続々と登場。
その代名詞がターンで勢いよく空中にジャンプし、全ての選手を追い越す「飛び魚ターン」だ。宙を舞った瞬間にスローモーションになり、別世界のような映像が展開された。
「トランポリンを使って、別スタジオで撮影したクロマキー合成と組み合わせます。プールでの撮影では、膝の近くまで水中から勢いよく飛び出すシーンを何回も撮りました」
当初は1クール13回の予定だった。それが20%を超す高視聴率で延長を重ね、65話も続いた。
ただし、原作の多くは1クールで消化してしまい、オリジナルの荒技が次々と登場する。ジェットスキーのような「ロケットターン」や、隣に渦潮を発生させる「渦巻きターン」などがあった。
「中でも大変だったのが『背面飛び魚ターン』ですね。プールは水深が120センチしかなく、そこで背中からトランポリンを使ってのターンですから、顔や臀部を打つことも多かった。幸い、大きなケガはなかったですけど」
67年に芸能界入りした梅田は、もともとは歌手志望だった。そのきっかけがわからぬまま、ひとまず女優の門をくぐる。その卓越した演技力は、たちまち梅田に主演級の映画を呼び込み、そして「金メダルへのターン!」につながった。
「演技力うんぬんと言うより、東宝テレビ部に入ったのは15歳でしたから、何も恐れるものがなかっただけですよ」
結婚したのは79年のこと。最初にオーディションを受けた「でっかい青春」(日本テレビ系)で同期デビューした大谷直が夫である。
「すでに俳優は辞めていて、スペインで新聞記者をやっていたんです。私がスペインへ撮影に行った時に彼のことを思い出して、10年ぶりに再会したのが結婚につながりました」
現在の夫は海外旅行ガイドの出版などを基幹とした会社を経営。3人の子も同じ会社で働いている。そして梅田は、女優活動を再開させながら、アパート・マンション、レストランの経営にも励んでいる。
放映開始から45年がたった「金メダルへのターン!」への思いを最後に聞いてみた。
「その年のエランドール新人賞をいただいたんですよ。堺正章さんや森田健作さんなど、すごい方々と並んで受賞できたことがうれしかったですね」
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