スポーツ

ラモス瑠偉が激怒したFC岐阜GMの「外国人差別」(2)胸ぐらをつかみ大喧嘩も

20160519r2nd

 ルーカス選手は国籍こそブラジルだが、日本生まれの日本育ち。

「(ルーカスは)ちゃんと小中学校にも通ったし、泥棒なんかするわけがない」

 と父親はその場で強く抗議したが、高本GMは聞く耳を持たなかったという。

 指揮を執るラモス監督も言うまでもなくブラジル出身で、14年12月には息子であるラモス・ファビアノがセカンドチームの監督に就任。トップチームでは現在4名のブラジル出身選手が活躍しており、高本GMの「外国人差別発言」が事実ならば、クラブ全体への影響は計り知れない。

 ましてや、近年のサッカー界は世界的に人種差別をなくす活動に取り組んでおり、違反した選手には厳しい罰則が下されている。

 14年3月8日にはJ1の浦和レッズの一部のサポーターが「JAPANESE ONLY(日本人以外お断り)」と書かれた横断幕を掲げたことで大問題に発展。レッズにはJリーグ史上初となる無観客試合開催という重い処分が下された。

 この「浦和レッズ差別横断幕事件」を受けて、翌日の試合会場で「Say NO to Racism(人種差別にNOと言おう)」の横断幕を掲げたのがFC岐阜のサポーターだ。全国のサッカーファンから称賛された彼らを落胆させるような「外国人差別事件」が起きた背景には、

「ラモスが見つけてきたヤツはいらない」

 高本GMの腹の中にはこんな“排除意識”があったと、チーム関係者は推測する。一方のラモス監督も、高本GMへの不信感を募らせていく。

「ラモス監督は一部の選手の前で激昂し、ポルトガル語で不満をブチまけることもあったようです」(FC岐阜SECOND・森島渉選手)

 昨年6月、サッカー専門サイトにアップされたインタビューで、ラモス監督はこう語っている。

「赤字になったのはフロントの問題」

「補強のリクエストが通らなきゃ僕をクビにするしかない」

 堂々とフロント批判をしたのも、高本GMへのうっぷんがたまっていたからだろう。そして、昨年7月に決定的な事件が起きた。

「チームの練習場で、ラモス監督が高本GMの胸ぐらをつかみ、大喧嘩を繰り広げる様子を多数の選手が目撃しています。選手たちとは多少距離があったので、2人の間でどんなやり取りがあったのかはわかりませんが、もしかしたらルーカスに対する差別発言のことが耳に入ったのかもしれませんね」(前出・森島選手)

 ラモス監督といえば現役時代から闘志剥き出しのプレーで相手チームから恐れられた熱血漢。対する高本GMも身長190センチを超える長身で、選手時代の愛称は「ババちゃん」だ。2人の取っ組み合いは、遠目から見ても相当な迫力があったことだろう。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え