芸能

前田敦子と大島優子「国民的ライバル」の激闘2250日(7)自分の立ち位置に対する苦悩

 選抜総選挙の結果としてセンターポジションに立った「ヘビーローテーション」はAKB48を代表する曲となり、ファンが選ぶイベント「リクエストアワーセットリストベスト100」でも2年連続1位を獲得しているばかりでなく、
「カラオケで歌われた通算首位獲得週記録」が81週となり、つい最近、歴代1位となった。しかし、「ヘビロテ」以降のシングル曲のセンターはやはり前田に戻ったという現実に、
「当時は心が曇りました」
「秋元先生は、あっちゃん(前田)が卒業したからって私をセンターにすることはしないはず」
 と、悔しさをにじませている。そんな〝不動のセンター〟への強い憧れが冒頭のセリフになったのではないか。
 大島がどんな思いで前田を見ていたのか、その本心はわからない。ふだんはとても仲がいいので、AKB 48の将来はどうあるべきかについても話し合っていたのかもしれない。ただ、恐らく「AKB 48 のセンターが誰であるべきか」ということは話し合っていなかったはずだ。
 前田は、「自分はセンターに立てる器ではない。高橋みなみ(21)や大島優子がしっかりやってくれているからこそ自分がここにいられる」と思っているだろう。
 一方、大島は「あっちゃんこそがセンターに立つべき人だ」というのがわかっているものの、自分の立ち位置に苦悩していたように思える。
 誰もが大島1位を予想する中で、1位の保証はどこにもない。そのプレッシャーはどれほどのものか、前田の心境を初めて彼女は体験したのかもしれない。発表は刻一刻と迫っていく。それを武道館の舞台袖で見守る前田敦子。
 2位が発表された時の安堵の顔、そして1位が発表された時に両手をあげてファンの声援に笑顔で応えた大島は、壇上でスピーチを始めようとしたやさき、前田が視界に入るや泣き崩れた。去年とはまた違うドラマが、今回はテレビの生放送を通じて多くの人の心を打ったことだろう。
「AKB48のメンバーの道をもっと開こうとしてくれて、進んでくれたあっちゃん。私はこの順位で、その開いた道の土台になればいいと思っています。みんなのコメントを聞いていると本当に志が高くて、それがあったらまだまだやれる!そう思いました」
 ステージでの喜びの裏で、大島の心には不安が押し寄せていた。「センターで当然、1位で当然」だった前田がこれまでの総選挙で見せた不安な気持ちが初めてわかった、とも言ったのだった。

カテゴリー: 芸能   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    「王座戦」初防衛に王手をかけた「鬼神・藤井聡太」の勝利の方程式は「パイナップル・キノコ抜き・室温20度」

    いくら漫画でも、こんな展開は描けない。将棋の第72期王座戦5番勝負第2局が9月18日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、午前9時の対局開始からわずか30分で76手まで進む「AI超速将棋」を藤井聡太七冠が制して2連勝。王座戦初…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
大激怒!田尾安志が楽天・三木谷オーナーに「クビ」宣告!「薄っぺらい」「これから先も変わらない」コキ下ろし
2
「スシロー」に怒り爆発!人気ラーメン店が「いいかげんすぎるコラボ商品」に「やめてほしい」
3
実は「打撃の師匠は広島・新井貴浩監督」阪神・大山悠輔がFA権行使で「赤ヘル軍団入り」の現実味
4
評価は散々「ドラマ制作能力なし」を露呈した日本テレビの「脚本家を育てない」ツケ
5
一塁ベースが…「失策王」阪神・佐藤輝明の守備難でプロ野球界「ルール変更」実験開始