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大ヒット「シン・ゴジラ」を二度見したくなる7つの秘密(3)圧巻の特撮には観客も茫然

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 蒲田、品川、有楽町と京浜東北線を北上するように、ゴジラはこれでもかとビルや街を破壊する。この破壊シーンの出来こそが怪獣映画の評価を分ける要因だ。

「ゴジラが上陸し群衆が逃げ惑うシーンでは、リアルな映像を見せるため庵野総監督みずからiPhoneで撮った動画も本編に使われています。ちなみに蒲田の場面ではバスの運転手として庵野総監督本人が画面に登場しています」(岸川氏)

 CGや特撮に織り交ぜてスマホで撮った映像を使うことで、よりリアルな映像を実現しているのだ。

「今回のゴジラはリアルだからいい、という声もあるが、リアリズムを経て到達したフィクション性こそがおもしろいのです。前半は官邸での会議など非常にリアルな作りを積み重ねている。それはあくまで滑走路で、後半ゴジラを退治する“ヤシオリ作戦”にたどりつくためのものなのです」(池田氏)

 在日米軍の攻撃をきっかけにしてゴジラがついに口から熱線を放出、官庁街が炎に包まれる場面はまさに圧巻。破壊と絶望のビジョンに揺さぶられる、本作前半のクライマックスだ。

「高度7000メートルにある米軍の戦略爆撃機B-2を攻撃するシーンは見ものです。さらに、政府関係者を焼き尽くして紅蓮の炎の中を歩くゴジラの姿は『風の谷のナウシカ』に出てくる巨神兵は本来こうあるべきだったと思わせるほど。映画を観終わったあと、観客が『見たことのないものを観た』と言う顔をして茫然としている。まだまだ特撮映画はいけると感じるはずです」(前出・池田氏)

 特撮の迫「真」場面も、シンなり。岸川氏も、また同様に語る。

「知っている風景の中の日常が壊れることに特撮ファンはしびれる。怪獣映画だから、アニメ監督が作った作品だからという理由で劇場に足を運ばないのはもったいない。ちなみに“ヤシオリ作戦”の名の由来は、劇中では一切説明がありませんけれども、『日本書紀』の神話でヤマタノオロチに飲ませて眠らせる伝説の酒“八塩折”から採られています」

 なるほど、巨「神」兵、「神」話のシンも含まれていたということか。

「『シン・ゴジラ』は、他に庵野総監督の大好きな『ウルトラマン』や、自身の作品である『新世紀エヴァンゲリオン』の要素も入っている。特に蒲田の上陸シーンは『帰ってきたウルトラマン』の第1話のシーンを彷彿とさせます。こうした引き出しの多いところが幅広い層に受けた理由では」(杉作氏)

 さまざまな要素が取り入れられているからこそ、それを見つける楽しさもあるわけだ。

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