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Posted on 2025年05月31日 17:56

高樹澪 京本政樹から熱血剣道指導で「全身筋肉痛になりました」/あの「特撮ヒロイン」に会いたい

2025年05月31日 17:56

 平成ウルトラシリーズ第1弾となった「ウルトラマンティガ」。防衛チームGUTSの隊長イルマ・メグミを演じた高樹澪(65)が“地球防衛”の日々を振り返る。

 ティガは「ウルトラマン80」以来16年ぶりのウルトラシリーズであり、ウルトラマン生誕30周年記念番組でもあった。

「根強い人気がありますね。オールタイムのウルトラシリーズの人気投票をすると、必ず3位までにティガは入るんです」

 ウルトラシリーズ防衛チーム初の女性隊長。歴代の隊長の中でも最もクールで、最もセクシーだ。

「当初は、GUTS本部の雰囲気とも相まって、全隊員おそろいのスーツを着ないとスムーズに『出動!』なんて偉そうに言えなかったし、隊長の顔にもなれなかったです」

 子供の頃、地球防衛隊の制服には誰もが憧れた。科学特捜隊やウルトラ警備隊と違いGUTSの制服は白がベースの「ライダースーツ」仕立てだった。

「本革製なので硬くて伸縮性がなく動きづらいんです。おまけに夏は暑く、冬寒い。ただ私は隊長なのでほとんど本部にいて、出動しないからいい環境でお仕事させていただきました(笑)。スーツは今も大切に持っています。ダイゴ隊員(長野博)と私だけに渡されたみたいで。亡くなられた監修の高野宏一さんからは『これは君たちにあげる。いつでも着られるように体型を維持してね』と言われました」

 映画「モーニング・ムーンは粗雑に」(81年)に主演、華々しくデビューした高樹。82年にはシングル「ダンスはうまく踊れない」がメガヒット。翌年、ドラマ「スチュワーデス物語」では劇中でロングヘアをばっさりとショートにして話題になる。特撮とは無縁だったが、90年にはフィリピンが国を挙げて撮影に協力したVシネマ「女ランボー」では妹の仇を討つためにマシンガンやバズーカなど銃火器をぶっ放すスタローンばりのド迫力アクションを見せている。時にはみずから戦闘機に乗って出撃するGUTS隊長の勇姿も実に様になっていた。

「隊長への抜擢はそれ(女ランボー)もあるかもしれません。それと同年に実相寺昭雄監督の映画『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』に遠い昔に地球にやってきた宇宙人・星野真弓役で出演しているのでウルトラシリーズには縁があるんです。ティガのイルマ隊長も超古代人の末裔・ユザレの子孫という設定なので」

 GUTS隊を中心とした撮影現場の雰囲気は、とても家族的だったという。

「昼の食事の時、楽屋は別だったんだけど、みんなのところにお弁当を持って食べに行くんです。そうすると『何で澪さんいるんですか?』『えっ?! 一緒がいいじゃん』『まあ、いいですけど‥‥』とか言われて。実は慕われてなかったのかな。こっちからの押しかけなので(笑)。ラストシーンの撮影が舞浜で、そのまま全員ディズニーランドに行きました。仕事があったダイゴだけ先に帰って。『俺だけ行けないのか』とブーッと膨れてました。レナ隊員(吉本多香美)とは今も交流があります」

 ティガの名場面と言えば実相寺監督の37話「花」だ。怪獣が現れない平和な日々が続き、GUTS隊員はお花見に出かけてしまうという実相寺作品ならではの展開。花見でドンチャン騒ぎする地球防衛隊はそれまでのウルトラシリーズでは見られなかった。ところが、高樹には過酷なシーンが用意されていた。

「地球侵略を目論むマノン星人に拉致されて、幻想的な宇宙船内に設置された水晶の筒の上に寝かされて拘束されるんです。私の体を“点”で支えてるのは全部で6本ある直径約15センチの筒だけ。そこにずっと寝かされて。痛いなんてものじゃないです。体がしびれて演技できないし、何も言えない。そんな状態の私を見ても『大丈夫? まだずっとそこにいてね』とあっさり言う実相寺監督のドSっぷり(笑)。トータル7時間かかった撮影の間、休憩は1回だけでした」

 48話「月からの逃亡者」にゲスト出演した京本政樹(66)との剣道シーンも思い出深いという。

「京本さんは月面基地の隊長役で私と同期の設定なんです。若手時代の回想シーンになぜか剣道のシーンがあって。『澪ちゃん、あなた隊長なんだから剣道の形ぐらいしっかりしてなきゃダメ。僕と同じように突いて! 次は小手! 胴! 面!』と剣道なんて一度もやったことないのに、1時間くらい形をやらされて全身筋肉痛になりました」

 この京本肝煎りの剣道シーンはわずか30秒だった。

 ティガ以降、演技のどこかに“イルマ隊長”がいるという。

「90年代の代表作です。ティガの後、いろいろなドラマや舞台にも出演しましたが、『出動!』みたいなイルマ隊長の命令口調でついつい言ってしまうことがありました。GUTSスーツ着てなくてもね。たおやかな役だったんですけど(笑)。それぐらいイルマが体に染み入ってた。今も国内だけじゃなくて、中国とかギリシャだとか、海外にもたくさんのファンのみなさんがいる。うれしいですね」

 6月21日、ライトハウス浅草で高樹澪と吉本多香美がファンミーティングを開催。詳細は吉本多香美の公式LINE(https://line.me/R/ti/p/@701koznj) にて。

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