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記事全文を読む→新聞・テレビが報じない「豊洲新市場」動乱“10大スクープ”(9)工事に使った土は「毒ガス工場」産だった
有害物質の検出が報じられる中、科学的な疑問を呈するのが前出の東京農工大・渡邉准教授だ。
「土壌が酸化状態だと六価クロムが地表に上がり、還元状態であればヒ素が上がってきます。今回、この2種類が検出されるのは、酸化還元反応が同時に起こっているので、化学的に複雑な状況であると考えられます。地下水位の上昇で土壌上部まで汚染物質が満ちていた可能性も考えるべきです。コンクリートの原材料も検討する必要があるでしょう」
すでに盛り土で覆われた、豊洲市場の3分の2も安心とは言い切れない。10年8月25日、共産党の機関紙「赤旗」がこう報じている。
〈江東区豊洲(東京ガス工場跡地)に、戦争中、毒ガスを製造していた旧陸軍技術研究所跡地(新宿区百人町)の都営住宅工事に伴う土を5500立方メートル搬入し、盛り土にしていたことが24日、明らかになりました〉
この場所こそ、まさに豊洲新市場予定地だ。都市整備局の資料では、旧陸軍技術研究所跡地からダンプカー1006台分、5534立方メートルもの土が運び込まれたと記事にある。
〈都市整備局の遠藤正宏市街地整備部長は、百人町から搬入した3件のうち、1件は土壌汚染調査をしていなかったこと、土地の利用履歴は調べていた〉
新市場に対するズサンな対応は、今に始まったことではなかったのだ。
「都側は今日まで『適切に処理をしている』と回答するばかり。使ってしまった土について、新たな証拠が見つからないかぎり、都の姿勢は変わらないでしょう」(共産党都議)
前出・池上氏が指摘する。
「都庁は外部から情報が見えにくく、批判チェックを受けにくいため、これまではぬるま湯の体質でまかり通ってきた。今後、小池知事のプロジェクトチームが解明していくべきでしょう」
次々と露呈する問題までは、「毒ガス工場」産の土では覆えなかったようだ。
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