事件

週刊アサヒ芸能「創刊60年の騒然男女」政治・事件スクープの表裏!<名物デカ・平塚八兵衛の事件簿>

20161027s

 昭和を代表する名刑事・平塚八兵衛。数々の有名事件を担当し、殺人事件だけでも120件以上を手がけた。粘り強い捜査・取り調べを表し「落としの八兵衛」と称されたが、週刊アサヒ芸能が報じた事件でも活躍していた──。

 特に「平塚八兵衛」の名を高めたのは、戦後最大の誘拐事件「吉展ちゃん誘拐殺人事件」だ。

 1963年3月31日、東京都台東区の公園で遊んでいた村越吉展ちゃん(4)が誘拐され、身代金を要求された。犯人は用意された50万円をまんまと奪い取る。元時計職人の小原保元死刑囚が疑われていたが、65年7月、平塚氏による3度目の取り調べでついに自供した。

 この事件を報じたのは、65年7月18日号。遺体発見現場の様子、吉展ちゃん両親の談話、小原元死刑囚の生い立ちなどを取材している。だがスクープを飛ばしていくのは、翌号からである。7月25日号では、犯人の愛人と、その夫の居場所を突き止め直撃。

「小原のことも事件のことも、もう思い出したくない」

 と言う愛人に食い下がり、告白を引き出した。夫のインタビューも詳細に掲載したのだ。続く8月1日号では「小原の愛人といわれて」と題した、実名の独占手記を公開。小原の愛人として過ごした日々が明かされた。

 平塚氏の担当した事件の一つが、68年に発生した「三億円事件」だ。取材では、「真犯人」に迫っている。

 69年5月15日号では、捜査線上にあがった警察がマークしていた「山本武」「喫茶店のボーイA」「元テレビタレント三国邦雄」そして「青酸カリで自殺した少年」などに肉薄した。ジャーナリストの本橋信宏氏は語る。

「あの頃は膨大な数の参考人があげられた。当時、私の父親がたった一度だけ東芝府中に行ったことがあるというだけで刑事が来たそうですから」

 本橋氏は長年、三億円事件を取材しており、“自殺した少年”の母親にも接触。「息子は犯人ではない」というコメントを得た。

「平塚八兵衛の投入が少し遅かったように思えます。彼は単独犯説を唱えていた。警視庁は複数犯と見ていたようですからね」(前出・本橋氏)

 実際、70年8月7日号では「三億円事件大詰めの容疑者たちを追う!」と題して、捜査本部が追う7人の素顔を取材した。

 75年に三億円事件は公訴時効を迎える。捜査主任を務めた名刑事の退職は、その9カ月前のことだった。

 退職後、平塚氏は吉展ちゃん事件の犯人・小原保元死刑囚の墓を訪れている。犯人が先祖代々の墓に入れてもらえず、その脇の小さな盛り土に葬られているのを知り、泣き崩れたというのは有名なエピソードである。

「私は今度生まれるときは真人間になって生まれてきます。どうか、平塚さんに伝えてください」

 小原元死刑囚は、執行前にこう言い残したという。

カテゴリー: 事件   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    センベロ、野球、鉄ちゃん、アニメ、オタク……趣味などの価値観重視で生涯のパートナーを見つけるマッチングアプリが中高年に最適なワケ

    Sponsored
    136162

    50歳で結婚歴のない「生涯未婚率」が激増している。これは2015年の国勢調査の結果によるもので、親世代となる1970年の同調査に比べると、その率なんと約14倍なんだとか。この現実をみると、「結婚できない……」ことを切実な問題として不安に思う…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    高血圧・高血糖・高血中脂質が1つでもあると、動脈硬化につながる「トリプルリスク」になる!?

    Sponsored
    102085

    いま、アラフォー世代を中心に、「トリプルリスク」の危険性が叫ばれている。「かくれ肥満」を提唱し、メタボに警鐘を鳴らした医師の岡部正さんによると、「高血圧・高血糖・高血中脂質のうち、どれか1つでも該当すると他の2つも悪くなる可能性がある」そう…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , , |

    認知症の予防に期待!? 世界初、九州大学がプロポリスの認知機能向上効果を実証!

    103760

    九州大学大学院歯学研究院の武洲准教授と倪軍軍助教の研究グループは、中国青海省人民病院との共同研究において、ブラジル産プロポリスが中国チベット高原に住む健常な高齢者の認知機能低下並びに全身性炎症の改善効果をもたらすことを明らかにした。臨床研究…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「東京五輪までに逮捕される」ヤバイ芸能人リスト(2)売れっ子俳優Tにまつわる物騒な目撃情報
2
深田恭子「“37歳”新・むっちりボディ」の秘密をバラす(1)バストサイズがボリュームアップ
3
“チクポチ”まで披露!?森香澄「胸揺れダンス」の過激化が止まらない!
4
「時効警察」視聴率低迷の“戦犯”に吉岡里帆の名前が挙がり始めた窮地!
5
「ドクターX」、止まらぬ視聴率低下に「色香担当が不在」「脚本家の問題」指摘!