事件

親分紳助が抱いた芸能界の「愛人」たち(3)「忘年会でビンゴの司会」「組長の葬儀に参列」

紳助だけじゃない芸能界「ヤクザ交遊者リスト」
「この程度でも引退しなければいけないんですよ!」。引退会見で紳助は他の芸能人に「注意」を促した。この「紳助ルール」を当てはめ、本誌は芸能界の「ヤクザ交遊者リスト」を作成。ここに全てを公開する!

 昨年暮れ、東京・六本木で広域組織3次団体の忘年会が行われた。参加した企業舎弟が言う。
「世話になっているカタギ衆に感謝するための忘年会だったから、参加者は警察が言う『周辺者』ばかり。そのメインゲストが漫才コンビCのS、紳助の吉本の後輩だね。ところが、このSが最悪。親分から相当な小遣いをもらっているだろうに、舞台に上がったら、芸を見せるどころか、『皆さんの業界も大変ですね。ほな、失礼します』と挨拶だけして、ベロベロになって帰ってしまった」
 この企業舎弟は職業柄、この種の会合にはよく顔を出す。そのたびに芸能人の顔を見てきたという。
「ある組長の誕生パーティで余興をしていた芸人Aは、ヒヤヒヤするぐらいのヤクザネタ漫談で会場を沸かせてたね。5年前だから人気絶頂の頃だけど、最後は『世間はどうこう言いますが、親分には昔から世話になっていますから、私は逃げも隠れもしません』なんて言って、親分をジーンとさせていた。それから、芸人Yもある組織の去年の忘年会で、ビンゴの司会をして会場を盛り上げていたな。高額商品が当たった人に、『今の気持ちを脱いで表現してください』と言って、コンパニオンの服をヒンむいてさ‥‥」(前出・企業舎弟)
 ヤクザ事情に詳しいジャーナリストの猪野健治氏はこう話す。
「両者が密接につながるのは江戸時代です。顔役が地域の芝居小屋の用心棒になるのが始まりです。明治以降は、芸能界もヤクザも形態を変えていき、芸能界は資本が必要となる。そこで、ヤクザは興行主や芸能事務所を手がけるようになっていくのです。公共施設をヤクザに貸さなくなる契機となった『第1次頂上作戦』、つまりは昭和30年代まではこの状態が続くのです」
 その典型例と言えるのは、三代目山口組・田岡一雄組長が営んだ「神戸芸能社」だろう。昭和の歌姫、美空ひばりが専属契約をしていたことで知られている。そして、現在でも、こうした関係はウラ側で続いている。広域組織幹部が言う。
「表向きは株式会社でも、今でも地方の興行主はその筋の者が多い。だから、地方公演が多い演歌歌手とはつながりができやすい。大物歌手のHなんて、みずから親分衆に電話して、『仕事ありませんか?』と営業しているぐらいだ」
 もちろん仕事が欲しいのは女性芸能人も同じだ。 在京組織の組員が言う。
「グラドルMは某親分にすり寄っていた。その親分もMを気に入ってしまい、イベントや雑誌のグラビアにネジ込んでやってた。てっきり愛人関係かと思っていたら、その親分が言うには『グラビアに出演が決まったら、電話にも出なくなった』そうだ。ヒドイ女だよ」
 逆にヤクザに「カモ」にされてしまう芸能人もいる。「演歌歌手のTは、親分衆と麻雀をやりすぎちゃって、負けが7000万円を超えてしまい、最終的には事務所が肩代わりした話は有名だ」(前出・広域組織幹部)
 明らかに一線を越えてしまったケースも‥‥。
「演歌歌手のKとYの曲の中には、ヤクザの親分が別名で作詞した曲が複数ある」(音楽業界関係者)
 さらに、タレントのOに至っては、ヤクザからも一目置かれる存在だ。
「数年前、大物親分が亡くなった。その親分に世話になった芸能人は多いのに、この時世だから、多くは代理の人間を葬儀に参列させた。ところが、Oは堂々と1人で参列して、涙ながらに焼香していった。Oは義理堅い、本物の男だと思ったよ」(前出・広域組織幹部)
 とはいえ、「紳助ルール」にのっとれば、みんな「アウト」である。ましてや、今年10月には「暴排条例」が全国自治体で完全施行される。中には、ヤクザと会食しただけでも「密接交際者」と認定される厳しい自治体もある。
「この条例は憲法違反です。ヤクザの生活権を奪うだけではありません。ある親分の同級生に建設会社の社長がいて、たまたま同窓会に出席しただけで、公共事業の指名業者から外されたケースもある。罪のないカタギをも痛めつけている。芸能人にしても、親族にヤクザがいるという人を知っていますが、彼らは親族ともつきあうことができないのでしょうか」( 前出・猪野氏)
 はからずも、紳助が言った「この程度」という言葉は、「暴排運動」の不明確さを浮き彫りにしたと言えよう。皆さんはどう思われただろうか。

カテゴリー: 事件   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
4
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身
5
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策