芸能
Posted on 2016年12月14日 12:57

天才テリー伊藤対談「嘉門達夫」(2)どうして落語家をクビになったの?

2016年12月14日 12:57

20161215r

テリー こういった替え唄を始めたのは、何がきっかけだったんですか?

嘉門 やっぱり僕が学生の頃はおもしろい歌がたくさんありましたからね。ザ・フォーク・クルセダーズさんの「帰ってきたヨッパライ」や、高石ともやさんの「受験生ブルース」とか。

テリー 「受験生ブルース」はね、またちょっと風刺も効いて、いい歌でしたね。

嘉門 ソルティー・シュガーの「走れコータロー」は早口のレース中継部分を一生懸命マネしたりしてました(笑)。あと、僕にとっては、あのねのねさんが出てきたのが、いちばん衝撃で。

テリー あー、「赤とんぼの唄」とか、おもしろい歌がたくさんありましたね。

嘉門 当時は(笑福亭)仁鶴師匠、桂三枝(現・文枝)師匠、月亭可朝師匠とか、お笑いの人はけっこう歌を歌ったり、レコードを出していたんですよ。僕が弟子入りした(笑福亭)鶴光師匠も。だから、そういう歌を聴いているうちに「お笑い」と「歌」が、僕の中で渾然一体となっていったんでしょうね。

テリー そうか、嘉門さんには、お笑いを歌で作るのが普通のことだったんだ。

嘉門 ただ、ふと見ると、誰も継続して歌ってないんです。だったら、落語家をクビになった時にそれをやってみようかな、と。

テリー 知らない人も多いかもしれないけど、嘉門さんは以前、落語家だったんですよね。何でクビになったんですか?

嘉門 そもそも落語に興味があって弟子入りしたわけじゃないんですよ。僕、関西の「ヤングタウン」というラジオ番組が大好きで、「どうすれば自分が出られるか」を考えたんですよ。で、当時番組のレギュラーだった鶴光師匠に弟子入りすれば、番組に連れて行ってくれるんじゃないかって思ったんです(笑)。16歳、高校生の時ですね。

テリー すごいなァ。俺が16の時なんて何も考えてないですよ(笑)。

嘉門 それでさっそく弟子入りして、真面目に修業していたんですけど、19歳の時にオーディションを受けたら、(あのねのねの)原田伸郎さんのアシスタントとして「ヤングタウン」のレギュラー出演が決まるんです。

テリー 弟子入りからたった3年ですか。すごいじゃないですか!

嘉門 そうすると、やっぱりラジオの仕事がすごく楽しいわけですよ。「俺は落語がやりたかったんじゃなくて、これがやりたかったんや!」って。そうすると、修業にも身が入らなくなっていくわけです。

テリー まァ、気持ちはわかりますよ。

嘉門 だんだん「何で師匠の家の掃除なんかせなあかんのや」みたいなことになっていって、しまいには師匠から「家に来い」って呼ばれても行かなかったりして(苦笑)。

テリー それはさすがに怒られますよ(笑)。

嘉門 それで破門になって、番組も降ろされて、1年ぐらい全国を放浪するんです。とりあえず能登半島、佐渡島あたりをヒッチハイクしたり、夏は与論島でバイトしながらお客さんの前で歌ったり。

テリー 当時の与論島ってすごかったですよね?

嘉門 すごかったです。冬はスキー場、夏は南の島を行ったり来たりしてるような、ヒッピーみたいな人たちがいっぱいいて。

テリー また当時の与論島は「女とすぐデキる」みたいなイメージがあってね。

嘉門 いやいや、実際そうだったんですよ! こんなに女性との関係が簡単に進むのかって。ある意味、女性観が変わりましたね。

テリー えー! それはうらやましい話だなァ!

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年03月01日 08:00

    自転車など軽車両に対する「青切符制度」が、今年4月1日からいよいよ導入される。これまでは悪質な交通違反に対してのみ「赤切符」が適用されてきたが、自転車による事故の多発を受け、4月以降は比較的軽微な違反に対しても「青切符」が切られることになる...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年03月02日 07:15

    ハックション!そんな忌々しいくしゃみの音が、日本列島を包み込む季節がやってきた。だが今年は少し様子が異なっているようだ。政府がブチ上げた「花粉症解決に向けた杉林の伐採・植え替え」が全国で本格化。長年、花粉症という国民病に苦しんできた人たちに...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年03月02日 07:30

    ペットを飼っている人にはどうにも気になって仕方がなくなるポスターが、動物病院に貼ってあった。入り口横にある「恐ろしいマダニ媒介疾患」というやつだ。我が家には猫が3匹いるので、否が応でも「動物だけでなく人間にも感染し生命さえも脅かす」というコ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/24発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク