社会
Posted on 2017年02月12日 09:58

「睡眠不足はメタボの元」その仕組みを早稲田大学と花王の研究グループが解明

2017年02月12日 09:58

20170212medabo

 睡眠時間が短くなると肥満のリスクが高まる仕組みを早稲田大学と花王の研究グループが解明した、というニュースが先日流れた。睡眠とメタボの研究は各研究機関が取り組んでおり、実証されているというのだ。早稲田大学スポーツ科学学術院の内田直教授によれば、

「睡眠が減れば、エネルギー消費量は変わらないのに、食欲を抑えるホルモンが減って空腹感が増すため、食べる量が増え、体重も増える」

 実はこうした睡眠とメタボとの関係は昨年暮れに、筑波大学の研究チームからも発表されていた。この研究チームによれば、睡眠不足になると高カロリーの食品が欲しくなり、これが肥満につながるという。研究はマウスを使って行われ、次のように発表された。

「睡眠不足の人は、体重を増加させる嗜好性の高い食品を好んで食べ、太りやすくなる傾向がある。特にレム睡眠が不足すると体重が増加しやすいことが知られていたが、睡眠との直接的な関係は不明だった」

 この実験で、レム睡眠が減少すると、ショ糖や脂質など、肥満につながる食品の過剰摂取が引き起こされるメカニズムが解明されたというのだ。

 また、アメリカのコロンビア大学の研究チームが行った疫学調査でも、7~9時間の睡眠の人に比べ、4時間以下の睡眠の人の肥満率が73%も高く、5時間睡眠の人も50%高いことがわかったという。さらに、同じくアメリカのスタンフォード大学の疫学調査でも、「短時間睡眠の人は食欲亢進ホルモンのグレリンが増加して、食欲抑制ホルモンのレプチンが減少する」のだとか。

 心身の不調は、よい睡眠をとることで回復できるのだとも言っている。メタボの予防・改善を、睡眠の見直しから始めてみてはいかが。

(谷川渓)

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