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記事全文を読む→ビートたけしの金言集「漫画雑誌“週刊中年マンデイ”発行計画」
「安い紙使ってよ。300円くらいの漫画雑誌作るか?」
「漫画雑誌ですか? 殿、どうせやるんでしたら1000円とかにして、豪華な雑誌作りましょうよ」
「そーじゃなくてよ。ジャンプとか何かあんだろ。あんな感じのペラペラの紙使ってよ。毎週出すんだよ」
「週刊でやるんですか!」
殿とこんなやりとりをしたのが、2014年のちょうど今時分、夏の入り口あたりでした。さらに殿は、
「何かいいタイトルねーかな。こうしよう、『中年マンデイ』ってのはどうだ!」
と、早々に雑誌名をも決定されたのです。
この日を境に、殿は会うたびにビートたけし責任編集「週刊中年マンデイ」構想を語る日々が始まりました。で、殿が考える中年マンデイの中身とは、ざっとこんな感じです。
ビートたけし原作の漫画がある。読者からの投稿による「街で見かけたカツラ者」といったコーナーが充実している。そして、「たけし人生相談」がある。等々。
中でも、漫画原作にはただならぬ入れ込みようで、「今、『黒子のバスケ』ってのが流行ってんだろ? じゃーよ、『黒人のバスケ』ってのをやるか!」
「『空手バカ一代』じゃなくて、ただの、『バカ一代』ってのもあるぞ」
等々、次から次へとアイデアを炸裂されるのです。
が、殿が繰り出すアイデアはどれもこれもパロディであり、ストーリー性もほとんどない原作ばかりなため、〈漫画雑誌としてはページが足りないんじゃないか?〉といった疑問が当然危惧され──。さらには、多忙な殿が〈週刊漫画雑誌発行など、無謀ではなかろうか?〉と、わたくし、勝手に心配を募らせたのです。が、殿はこちらの心配などまったくお構いなしに、
「お前が連載やってるアサ芸によ(アサヒ芸能を発行している徳間書店さんね)、俺と漫画雑誌作らねーかって聞いといてくれよ」
と、なんとも無邪気に懇願されたのです。この世界、殿が「聞け」と言うのなら、弟子として聞かないわけにはいかず、早々と当連載の担当さんに中年マンデイ構想を打ち明け、改めて大人が諸々思案した結果、殿のご希望に沿う漫画雑誌発行はやはり厳しく、その結果を正直に殿にお伝えすると、
「じゃー月刊でやるか?」
「漫画メインじゃなくてよ。何でもありのお笑い雑誌にするか」
等々、雑誌発行への意欲を欠くことなく、“何かいい方法はねーか”と、ますますやる気をみなぎらせ出したのです。そんな“何とかならねーか”期間が半年程続き、周囲が“やっぱりちょっと無理だろうな”となった頃、ある提案が打開策となり、中年マンデイ構想が一気に現実味を増すと、
「おい、いつから始められるんだ!」
と、“早く発行しようぜ!”宣言を随所で炸裂させる殿なのでした。
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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!
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