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記事全文を読む→ビートたけしの金言集「俺もサブカルの端っこに入っちゃって…」
だいぶ前、みうらじゅんさん、松尾スズキさんらが殿のファンである。といった噂を聞いた殿が、
「あれだな。俺はサブカルにも人気あるんだな」
と、まるで他人事のような感想を漏らしていました。
名前の出たおふた方がサブカルかどうかの定義はこの際置いとくとして、殿もサブカルも大好物なわたくしは、殿の発言にいたく興味を抱き、「殿はサブカルを意識したことなんてあるんですか?」と、芸能界のど真ん中を、威風堂々と横綱相撲で突っ走ってきた殿にお聞きすると、
「俺らが漫才ブームでガーッと出てった後に、そっちの人たちがいっぱい出てきたんだよな。それでこっちはそんな気なかったけどよ、長くやってたら、いつの間にか俺もサブカルの端っこに入っちゃって、それで何となく受け入れられたんじゃねーか」
と、実に冷静な見解を示されたのです。
で、そんな、わたくしが大好きなサブカルな方々と、仕事で殿がたびたび遭遇する機会を目にしたことがあるのですが、その誰もが、本当に誰もが、異常に緊張された態度で殿に接しながらも、「たけしさん。これにサインを頂いてもいいですか?」と、大昔に殿が出されたレコードやら出版物やらを持参してきては、実にうれしそうに懇願されるのでした。
ちなみに殿は、以前、あるサブカルな方と対談をする際、わたくしに、
「明日、○○さんと対談すんだよ。お前、○○さんのこと詳しいだろ」
と、情報提供を求められ、その方のファンだったわたくしが、知ってる限りのデータをペラペラと得意になってレクチャーすると、
「何もそこまで興奮しなくてもいいだろ。お前はほんとサブカル好きだな~」
と軽くあきれた後、
「まー明日会うからよ。お前が○○さんのファンだって伝えといてやるよ」
と、さらっと言い放ちました。そして翌日。殿はその方と対談をした際、
「うちの弟子に○○さんの熱心なファンがいてさ。よく○○さんの話を聞くんだよ」
と、挨拶がてら伝えると、
「俺もね。○○さんがやってる○○(当時その方がやってた深夜番組ね)結構好きで見てるよ。あれ面白いね」
と、会って2秒で対談相手を気持ちよくさせたのです。で、その方もやはり、最後には殿にサインと写真を、もうメロメロになってお願いされていました。その後日、前日の対談の話から、その日もサブカル方面の話題になると、またしても得意になってペラペラとしゃべっているわたくしに、“しょうがね~な~”といった視線を向けた殿は、
「まーいいけどよ。だけどお前、サブカルじゃなかなかポルシェは買えないぞ」
と、冗談半分本気半分といった感じで、“サブもいいけどメインのオイラを忘れちゃ困るぞ。だいたいお前は誰の弟子になったんだ”的な意味を存分に含んだ発言を、しっかりと入れてくる殿なのでした。
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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!
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