芸能
Posted on 2017年08月01日 05:57

その時、歴史的な「放送事故」は起こった!(4)<ハプニング篇>「マンション落下」の菊間千乃がTBSで復帰

2017年08月01日 05:57

 やり直しがきかない生放送では、想定外の事態も容易に起こりうる。防ぎようがなかった大事故や舌禍、場外乱闘をここに。

 夜明けの時間帯に戦慄が走ったのは98年9月2日のこと。若手アナだった菊間千乃は「めざましテレビ」(フジ系)の「それ行け!キクマ」のコーナーで、避難器具の体験レポートに挑戦。

 マンションの5階から器具で地上に降りたものの、固定がしっかりせず、約13メートルの高さから地上のマットに叩きつけられてしまう。

「あっはっは、そうなんだ、外れちゃった‥‥え? 菊間ちゃ~ん!」

 同僚の小島奈津子アナが異変に気づいて呼びかける。菊間アナは腰椎、胸椎、肋骨などを骨折する全治3カ月の重傷を負った。

 その後、フジを退社して弁護士になり、今春からは「ビビット」(TBS系)のコメンテーターになっている。女子アナ史上、最も変節を迎えたケースであろうか。

 さて、歌番組の最高峰であるNHKの「紅白歌合戦」は、放送事故の数も群を抜く。長渕剛の3曲ジャック事件(90年)、DJ OZMAの裸ボディスーツ事件(06年)などがあるが、極め付きは吉川晃司のステージ大暴れ事件(85年)だろう。

 この日、吉川は予定時間をオーバーして歌い、さらにギターに火をつけてステージに叩きつける。そのため、次の出番を待つ河合奈保子が恐怖におびえ、歌い出しのタイミングを失ってしまう。

「ギターもあそこまで燃やすつもりはなくて、自分でもヤケドして、全部がみごとなほど裏目に出てしまった」

 吉川は反省したものの、NHKには十数年の出入り禁止処分が続いた。

 さて、出入り禁止ではなく、ドタキャンに見舞われたケースは「ミュージックステーション」(テレ朝系)に多い。03年6月27日には、ロシアの「t.A.T.u」の出演が目玉だったが、オープニングの顔見せに登場したあと、歌の出番になっても現れず。

「出たくねえということです。控え室から出てこないということです」

 司会のタモリが顔面蒼白になって、そう説明した。

 また11年の25周年特番では、浜崎あゆみが出演をキャンセル。

「スタッフが帰りの搭乗チケットを間違えた」

 浜崎は責任をなすりつけたものの、どうやら大トリの座をAKB48に奪われたことが我慢ならなかったらしい。

 事態を重く受け止めた所属事務所のエイベックスは、社長名義で「あゆはわが社の中興の祖であるが、今回は厳しく対処するしかない」と、ドタキャンに対しての見解を示した。

 最後は、忌野清志郎こそ、「キング・オブ・放送事故」であったエピソードを。89年10月の「ヒットスタジオR&N」(フジ系)に出演した忌野率いるザ・タイマーズは、1曲目こそリハーサルと同じ「タイマーズのテーマ」を歌う。ところが2曲目は──、

「FM東京、腐ったラジオ♪」

「FM東京、お○んこ野郎♪」

 自分たちの曲を放送禁止にしたFM東京への恨みを、ひたすら放送禁止用語に乗せて歌い上げる。同じ日に出演したミュージシャンたちは、驚いたり、アゼンとしたり、大喜びしたりと、各人各様の表情を浮かべていた。

 司会の古舘伊知郎は演奏終了後に「リハーサルと全然違う曲だもん」と嘆き、FM東京への謝罪を口にしたが、清志郎のロック魂はここに極まれりであった。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月17日 07:15

    20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク