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記事全文を読む→ビートたけしの金言集「“いかにデカいか、どれくらい小さいか”」
「ジャイアント馬場さんはすごいぞ。うつ伏せになって翼に手入れて飛行機乗るんだから」
「俺が飛行機乗った時、馬場さんが前に座ってたんだけどよ。馬場さんがシート倒したら、馬場さんの頭が俺のひざの上に乗っちゃったんだから」
「馬場さんが昔巨人でピッチャーやってた時、投げたら手でバックネットをなぎ倒したんだから」
「白木みのるさんはすごいぞ。ゴルフのカップに落ちたことあんだから」
「白木さんはすごいぞ。ゴルフ場で、ティーグラウンドのティーに腰かけて待ってたんだから」
「白木さんはすごいぞ。猫がくわえて持ってっちゃったことあったんだから」
殿は、こういった“いかにデカいか、どれくらい小さいか”といった“大小ネタ”が大好きです。
出会った人が、少しばかりデカかったり、小さかったりすると、もう黙ってられません。
以前、殿によく連れて行っていただいた、お寿司屋さんの大将も、なかなかミニマムな方だったのですが、
「大将はすごいぞ。休憩時間は靴の中で仮眠とるんだから」
「さばいてたマグロの口の中に落っこっちゃって、迷子になって出られなくなったことあったんだから」
等々、お店に訪れるたびに、得意の“ミニマムネタ”を、炸裂させていました。
本当に殿は、見た目一発でわかる、人の大きい小さいが大好きです。
で、映画監督「世界のキタノ」として、ベネチアやカンヌなど、歴史ある海外映画祭の正式コンペに、作品を発表するたび選ばれ参加している殿は、海外に行った際の土産話も、遭遇する有名監督や人気スターの“誰がデカくて、誰が小さかったか”といった話をよくします。そんな、数ある“海外セレブ版大小ネタ”の中でも、特に印象的だった話を一つ──。
今から10年程前、カンヌ映画祭60周年記念として、各国の映画監督が3分のショートムービーを発表する、「それぞれのシネマ」といった、スペシャルな企画が開催されたのです。殿はこの時、デヴィッド・リンチ、コーエン兄弟といった名だたる映画監督に混じって、「素晴らしき日曜日」という作品を発表しました。そして、36人の世界的映画監督が一堂に集う、大変派手なオープニングセレモニーに、紋付袴の晴れがましい姿で参加されたのですが、その時の様子を、
「俺の横によ、宝塚の男役みてーな白いスーツ着た、若いんだか老けてんだかよくわかんねー、怪しいあんちゃんが居たんだよ。そいつが昔浜村淳が履いてたぽっくりみてーな靴(厚底靴ね)履いてやがってよ。それが後で聞いたら、『ディア・ハンター」(78年)のマイケル・チミノだったんだよ。あの野郎、チビなんだな!」
と、その昔、若くして、アカデミー作品賞&監督賞をW受賞し、当時“天才”と呼ばれた世界的映画監督を、いとも簡単に「チビ」で片付ける、相変わらずの殿なのでした。
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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!
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