芸能

天才テリー伊藤対談「原田真二」(4)原田さんは先の先まで考えてるんだ

テリー 僕、先日発売された原田さんのデビュー40周年記念ベストアルバムを、ずっと車の中で聴かせてもらっているんですよ。

原田 本当ですか?

テリー ええ。年代によって、原田さんの音楽が変わっていくのがよくわかりますね。特に、後半に行くにしたがって、歌詞やメッセージを大切にしてきているのが伝わってきます。

原田 ありがとうございます。デビューした時に志したことがどうすれば実現できるのか、ここに来てやっとわかってきたような気がしてるんです。それに伴って一昨年、「Vote for Peace」という平和投票サイトも立ち上げたんです。

テリー それは、どんなサイトですか?

原田 今のところはまだFacebookだけですが、「平和に賛成な人は1票を投じてくれ」という、ただそれだけのサイトです。つまり、平和に賛成する人の人数が出てくる。もちろん、1つの端末から1票しかできないようになっています。

テリー へえ。それ、おもしろいなァ。

原田 もちろん理想は70億票を集めることなんですが、仮にその結果が1億や2億でもいいんです。どんなエリアからどれだけの人が参加してくれているのか、それがわかるだけでもきっと大きな力になる。で、実際に音楽で人を集めて世界中でピース・コンサートをやる。それを継続していけば、賛同するアーティストやお客さんも増えて‥‥そんなふうに少しずつ、活動を大きくしていければと考えています。

テリー 大きな目標ですけど、それは挑みがいがありますね。そんな原田さんの立場から、今の日本のミュージックシーンはどう見えているんですか?

原田 一概に否定する気はありませんが、今チャート上にある曲が数年後にスタンダードになるかどうかといえば、それは難しいでしょうね。音楽よりもビジュアルやパフォーマンスが重視されすぎていて、音楽とはまた違うカテゴリーになっていると思うんですよ。

テリー なるほど。音楽というよりは、エンターテインメント?

原田 ええ。実はアメリカも現在そういう傾向にありますから、日本だけの問題ではないんですけどね。だからこそ、今、僕がこだわっているのは生演奏なんです。ライブの時もよけいなトラックは使わず、全て生でやろうとしてます。

テリー それはどうして?

原田 ネットで音楽を簡単に聴ける時代だからこそ、“体験”が大きな価値を持ち始めるんじゃないかと。ライブを生で観て、アーティストと観客が、その場と時間を共有すること。それは唯一のものだし、今後ますます求められていくものだと信じています。

テリー 今日、あらためて感じましたよ。原田さん、本当に骨の髄までミュージシャンですね。

原田 アハハハ! ミュージシャンなんですよ。

テリー 音楽への目線は世界に向いているし、先々まで考えているし、実に大したものですよ。

原田 とんでもないです。今後もアメリカからの発信を中心に、積極的にやっていきますので、またデビュー当時みたいに「おっ、原田、やってるな!」って思っていただけるような状況にしたいですね。

テリー ということは、英語の曲が中心に?

原田 はい。あとは「てぃーんず ぶるーす」あたりの曲も、全部英訳したらおもしろいんじゃないかと思っていまして。

テリー あっ、それは聴きたいなァ。発表されるのを楽しみにしています。

◆テリーからひと言

 音楽の話になると目の色が変わる。やっぱりカッコいいね。昔の曲の英語のバージョンも楽しみですが、原田さん作詞の「君の世代へ」も聴いてみたいね。

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