スポーツ

セ・リーグ4球団「CS争奪」ベンチ裏バトル(2)DeNA・ラミレス監督は「Gアレルギー」が裏目に…

 さて、そんな3位争いのライバル・巨人を見下しておきたいDeNAにしても余裕など少しもない。巨人に対して過剰な意識を持つラミレス監督(42)の「Gアレルギー」が完全な裏目に出てしまっているからだ。

 9月2日の直接対決で巨人戦7連敗を喫し、今季通算でも負け越しが確定。この日の試合後、ラミレス監督は「まだ我々はAクラスのチーム。切り替えて準備したい」と冷静さを装っていたが、記者団の囲みが終わると一変した。

「監督室に入ったとたん、室内から壁をバンバン叩く音が鳴り響き、何やらスペイン語で叫ぶ声も外に聞こえてきた。巨人に負けたことが相当、悔しかったのでしょう」(チーム関係者)

 ラミレス監督が、かつて巨人でチームメートだった高橋監督をライバル視しているのは両指揮官を知る関係者の間では知られたエピソードである。

「もともとラミレスは巨人の監督をやりたかったが、自分より1つ年下の由伸に先を越されたとジェラシーを覚えている。就任1年目の昨季から『ヤツが率いるジャイアンツにだけは負けたくない』と前のめりになっていた。昨季のCSでも、敵地で巨人を粉砕したあと、ロッカールームの記者には見えない場所で狂喜乱舞していました」(前出・チーム関係者)

 だが、そうした私的な感情は選手たちに伝わってしまうものだ。今季中盤あたりから一部主力たちの間から「敵は巨人だけではないのに監督は過剰なまでに“G”を意識しすぎじゃないのか」との声が広まり始めていたという。

「そういうチーム内のおかしな雲行きをシーズン終盤あたりでラミレス監督は察知し、『必ず2位を奪える』『タイガースを倒さなければいけない』などと声高に発言するようになった。そして9月になって、あのドッチラケなスローガン発表につながったのです」(前出・チーム関係者)

 9月1日、シーズン終盤としては異例の新スローガン「OUR TIME IS N.O.W.」が発表された。「全てはこの時のために」「このチャンスを逃すな」などという意味が込められており、CS出場へ向けてチーム全体を鼓舞しようとラミレス監督みずからが発案したものだ。しかしながらチーム内の反応は意外に冷めていて、「この時期に発表する意味がわからない」「新スローガン関連のグッズを売りたい球団側に乗せられただけじゃないか」などと首をかしげる選手も複数いたという。しかも、この日から始まった大事な巨人戦であっけなく2連敗し、「新スローガン発表はタイミングが悪いだけでなく、完全に逆効果だった」とブーイングが出たのも無理はない。

 ここにきて球団内では「Bクラス転落ならラミレス監督の去就問題につながる可能性がある」との不穏情報も急浮上している。巨人との3位争いは、ラミレス監督と高橋監督がお互いの「首」をかけた決死の戦いとなりそうだ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え