社会
Posted on 2017年12月07日 12:55

妻が絶縁宣告「死後離婚」の悲惨な現実(2)残りの人生を楽しむために

2017年12月07日 12:55

 夫との仲だけではなく、親族との関係の悪化から「死後離婚」に踏み切るケースもある。

 関西の海沿いに位置する県は閉鎖性が強いことで知られるが、山田直子さん(48)=仮名=が住んでいる場所は、その中でもかなりのへき地。25歳で一回り年上の夫と結婚し、2人の息子と生活していた。が、直子さんにとって、どうにも我慢ならなかったのは、義父母、夫、そして親族全員が吝嗇家であることだった。

「ものすごいケチなんです。知人や親戚にお歳暮、お中元を贈るにしても、10円単位のことで文句を言われる。おまけに、日が入ると畳が傷むからと、窓を開けない。もう、家の中が年中、辛気臭かったです」

 つまり、家風が合わなかったとも言えるが、もっと鷹揚になってほしいと言うと、夫は冷たく笑った。そればかりか母も我慢するように意見してくるので、直子さんはずっと耐えてきたのだ。

 転機は長男が交通事故で亡くなったことである。さらに追い打ちをかけるように、葬儀のことでモメた。直子さんは長男のために盛大な葬儀にしたかったが、またしてもケチな義父母や親戚が反対。夫もそれに唯々諾々と従った。

「その時、私の中でプッツンと何かが切れました。『こんな人とはとうていやっていけない』と」

 ひそかに離婚を決意していたが、そんな時、夫が突然の死。心筋梗塞だった。

 直子さんは迷わず、夫の両親とも縁を切ろうと「姻族関係終了届」を提出し、家を出たという。

「もちろん、義理の両親や親戚中から大反対されました。『そんな世間体の悪いことをするな』って。でも、これ以上、辛気臭い家にいるのは嫌でした。あちらの両親はともに80代ですが、親戚が多くて財産のことでまたモメることも目に見えていますし。私は公務員で地元の市役所に30年勤めているんですけど、幸い次男も独立しているので、残りの人生は自分のために生きていこうと思います」

 ちなみに「姻族関係終了届」は、義理の両親などにわざわざ通告する必要はなく、妻が単独で提出することができるのだ。

監修/離婚問題アドバイザー・露木幸彦

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    事件
    2026年09月21日 13:30

    沖縄県の新知事、古謝玄太氏の周辺がキナ臭くなっている。9月13日の沖縄県知事選では開票0%で当選確実が出たが、9月16日にX上で「浮島龍美」を名乗る人物が古謝氏の家族の通学先、関係先を特定、拡散。17日になってもネット上の愉快犯が浮島氏の投...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年09月23日 15:45

    長年、親しまれた「Suicaのペンギン」の後釜は、どのキャラになるのか。JR東日本が進める「Suica」の新キャラクター選びが、思わぬ波紋を広げている。現行のペンギンは2001年のサービス開始から、カードや駅の案内でおなじみの存在。今回の交...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク