芸能

鈴木亮平、「西郷どん」低発進の裏にあった2つの“痛恨誤算”

 1月14日に第2話が放送される鈴木亮平主演のNHK大河ドラマ「西郷どん」。初回平均視聴率(1月7日)が15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大河ドラマ初回視聴率歴代ワースト2位のスタートだったが、知名度抜群の偉人・西郷隆盛を扱いながら、意外なほどの低発進は何が原因なのか。芸能ライターが謎解きする。

「このドラマ、当初は堤真一が西郷役に内定していたんです。舞台出身でスケールの大きな芝居をする堤はガタイもデカくて風貌もうってつけ。絶妙なキャスティングでした。ところが堤は出演を辞退してしまった。理由はNHKのギャラの安さだったのかもしれません。堤なら映画、民放連ドラ、商業演劇と引く手あまたで、仕事は引きも切らないから、安売りする必要ないわけです。年齢的にも脂が乗っていて、1つの役に1年間縛られてイメージが固定するのを嫌ったんでしょう」

 一方の鈴木は芸歴12年目ながら、まだまだ知名度も低く、代表作はパンツをかぶったヒーローを演じた映画「HK/変態仮面」くらい。役ごとに体重を増減させることで、和製ロバート・デ・ニーロともてはやされたが、逆に顔が認知されにくいという弊害をもたらしたようだ。

 しかも、この先、危惧されるのが、薩摩弁。初回では、標準語表記がなく字幕放送も薩摩弁のみ。ネットでは「意味がわからない」「台詞に気をとられてあらすじが頭に入らない」といった不評の嵐が巻き起こった。

「東京外語大で言語学を専攻して、英検も1級を取得、英語もドイツ語もペラペラという語学の秀才・鈴木をもってしても一筋縄ではいかないのが、薩摩弁です。方言の言い回しや台詞はすぐ覚えられても、一つの文章で4つも5つもアクセントが上がる特殊な薩摩弁に手を焼き通しだそうです。スマホに録音した方言指導者の台詞を聞いては覚え、しゃべっては覚え、速度を速めては覚えといった作業を日夜繰り返し、習得しているそうです。共演者で薩摩弁が楽々話せたのは、鹿児島出身の沢村一樹くらい。瑛太はリハーサルからトチリ続け、青木崇高は本番でまるで違う台詞をしゃべって方言指導者の目を白黒させた。それほどハードな日々が続いているそうなんです」(テレビ誌記者)

 せっかく完璧にマスターしても、あまりにもうまいと逆にわかりにくくなって、足を引っ張ることにもなりかねない薩摩弁。痛しかゆしの状況が続くか!?

(塩勢知央)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
3
土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!
4
山尾志桜里の「公認取り消し」騒動を起こした玉木雄一郎は「榛葉幹事長人気に焦った」って!?
5
フジテレビ・山本賢太アナが行方不明に!? 「代役」登場と「謎のテロップ」