連れ合いの従姉Aさんが小脳と大脳の出血で倒れたのは、昨年3月のことだ。帰宅途中に体調が悪くなったので、必死の思いで自力で救急車を呼び、一命を取り留めることができたが、一時は生命の危機が迫る事態だった。お見舞いに行こうと思っていたのだが、コロ...
記事全文を読む→玉木正之のスポーツ内憂内患「暴行『隠蔽』親方が新理事に承認でいいのか!」
前回の本欄の末尾に、私はこう書いた。〈もはや相撲協会を信頼している人など誰もいない。その信頼を取り戻すことが急務だと、「新理事」たちはわかっているのだろうか?〉
ところが、のれんに腕押し。ぬかに釘。親方衆による理事候補選挙の結果を見て、腹の底からガッカリした。
過去の酷い暴行事件が発覚した春日野部屋の親方が理事候補に当選。おまけに日馬富士の貴ノ岩に対する暴行事件に関して、「内々で済む話だろう」と言い、隠蔽の圧力があったと貴乃花親方が文書で訴えた八角理事長、尾車理事、鏡山理事、春日野理事の4人の親方は再選。
一方、貴乃花親方は2票しか獲得できず落選。結局、角界で起きた暴行事件に対して反省しているようには見えず、隠蔽体質を推進しているようにも思える八角理事長をトップとした現執行部体制が、親方衆によって承認された結果となった。相撲協会は大山鳴動して鼠一匹(一連の暴行事件の中で、白鵬の張り手と肘打ちもどきのかちあげも取りあげられ、それを横綱らしくないとした横綱審議会の見解を執行部も黙認しただけ)に終わりそうだ。
貴乃花親方にも問題がないわけではなかった。いくら現執行部に対して対立しているとはいえ、彼の頑なすぎる太々しい態度はやはり不快感を催すもので、多くの親方衆が彼に投票するのをためらっただろう。
その結果、出羽海、二所ノ関、伊勢ケ浜、時津風、高砂の各一門による「締め付け」(「隠れ貴乃花派」の若い親方衆へ圧力=離反した場合の復讐?)も効果を発揮したに違いない。
さらに4人の立候補者のうち3人が選ばれた(花籠、井筒、藤島)副理事候補の選挙でも、貴乃花親方に最も近い錣山親方が落選。
結局、「改革派」と目される貴乃花一門からは、阿武松親方一人が理事候補に選ばれただけに終わった。
この結果を受けて、来月(3月)26日に開かれる評議員会の承認を受ければ、新理事による新指導体制が生まれることになる。が、はたして暴行事件の民事訴訟で訴えられている親方や、暴行事件の隠蔽を要請した親方たちが、新理事として承認されていいものか?
角界の暴行事件に関しては、林文科大臣も「過去に遡ってすべて調査するよう」指示したのだから、もちろん調査を開始し、結果を報告しなければならないが、その執行部に事件の当事者(加害者側の人物)がいていいのだろうか?
また日馬富士暴行事件に関しては、現執行部に提出された危機管理委員会の最終報告によれば、貴ノ岩に対して「こら、おまえは何様だ」と日馬富士が面罵し、リモコンで殴ったところを白鵬が止めに入ったとなっている。が、貴乃花親方の文書では、日馬富士が「何様なんだ、殺してやろうか」と言った後リモコンで殴り、アイスピックを手にしたところで白鵬が止めた、となっている。
現在貴ノ岩はモンゴルで人気の高い日馬富士を引退に追いやったとして非難されているとも聞く。ならば彼の名誉回復のためにも再調査が必要と思われる。が、八角理事長以下、現体制と同様の新体制で、それができるだろうか?
八角理事長は、林文科大臣の指示を受け、全力士、全関係者に、暴力問題に関するアンケートを実施するという。が、その中間報告は夏頃で、最終報告は秋になるという。なんとも危機感のない、のんびりしたスケジュールだが、彼らを取材し、追及すべき新聞記者たちも相撲記者クラブに所属する協会の一員(会友)であることを思うと、相撲界の「改革」など程遠い。が、親方衆も相撲ジャーナリストも、暴行事件で取り返しのできない被害を受けた被害者が存在していることを忘れないでほしい。
玉木正之
アサ芸チョイス
昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...
記事全文を読む→鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...
記事全文を読む→今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...
記事全文を読む→

