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大下英治
政治
スペシャル対談・田中京×大下英治「今の日本には“田中角栄”が必要だ」(1)息子が見た名宰相の素顔は
好評のうちに最終回を迎えた「田中角栄 日本が酔いしれた『親分力』!!」。今回、その番外編となる特別対談が実現。角栄氏の長男・京氏と連載を執筆した大下氏が、それぞれ「息子」「作家」の目線から、何者にも代えがたい田中角栄の政治家・人間としての魅…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(24)田中が遺した数々の人生訓
その夜11時過ぎ、渋谷区松濤にある田村の自宅の電話が鳴った。妻は、すでに就寝し、起きる気配はない。田村は、仕方なく電話に出た。「はい、田村ですが」受話器の向こうから、威勢のいい声が響いた。「おお、ゲンさん、俺だよ、俺だよ」田村は、首をひねっ…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(23)事件後でも揺るがない姿勢
田中が76年(昭和51年)7月27日に、ロッキード事件で逮捕された後のことである。朝賀昭が自宅に帰る前、田中から朝賀の家に電話がかかってきた。朝賀の妻が電話に出た。「奥さん、すまんかったな。心配かけて悪かったな」田中はそう言ったという。朝賀…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(22)周りを取り込む温かな人柄
何より人を愛し、人に愛された男だった──あまたいる政治家の中でも、田中角栄が特別である理由はここにある。「ロッキード事件」をきっかけに、その運命は大きく変わることとなったが、田中が世に遺したエピソードや言葉は、今なお人々の心を熱く揺さぶり続…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(21)体当たりで達成した大仕事
午後7時半過ぎ、人民大会堂にいた田中らのもとに、中国側儀典長の韓叙が訪ねてきた。「今夜、毛沢東主席がお会いしますので、お越しください」急遽、午後8時半から毛主席と会談することになった。場所は、北京・中南海の毛沢東邸。中国側からは周恩来首相、…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(20)不退転の覚悟で交渉に臨む
9月26日、午後2時5分、迎賓館で第2回首脳会談が行われた。周は冒頭、切り出した。「外相会談における高島局長の発言は問題だ。日中国交正常化は、政治問題だ。法律論で処理しようとする人物を中国では法匪という。高島局長は法匪だ。あの人のいる限り、…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(19)日中会談は波乱含みの開幕
総理大臣に就任してからわずか2カ月後、田中角栄は中国へと飛んだ。日本にとって長年の懸案事項であり続けた「日中国交回復」を実現させるためだ。国内からの猛烈な反発、中国側の強硬な対応という逆風を受けながらも、田中は己の信念を曲げず、前へ前へと進…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(18)構想が及ぼした意外な余波
72年6月20日、ついに「日本列島改造論」が書店に並んだ。小長らも「日本列島改造論」を手にして、感慨に浸った。「これはまさに洛陽の紙価を高める1冊となった」なお、この本は91万部も売り上げる大ベストセラーとなった。発売から数週間後の7月5日…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(17)政策を形にした数々の協力
1日6時間ぶっ通しの田中によるレクチャーは、3日間も続いた。通産大臣室には、田中がレクチャーする内容に合った官僚たちが、その日ごとに集められた。企業局立地指導課長の浜岡平一をはじめとする関係局の課長、日刊工業新聞社の記者2~3人の、合わせて…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(16)地方に賭ける6時間の熱弁
1972年の大ベストセラーとなった田中角栄の著書「日本列島改造論」。そこでは都会と地方の経済格差をなくすための交通・情報インフラ整備を促す明確なビジョンが示され、いち早く地方分権への道が模索されていた。この先見的な政策は、いかにして生み出さ…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(15)金庫番として田中を支える
69年(昭和44年)12月、田中が幹事長として采配を振る第32回衆議院総選挙が公示された。それから間もない夜、代議士の1人から、赤坂の佐藤昭の自宅に電話がかかってきた。その代議士はあわてていた。「資金不足で、当落が危ないんです。今日の11時…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(14)久々の再会から秘書へ転身
その後、佐藤昭は田中の初めての選挙の応援弁士と結婚したものの、いつしか夫婦仲は冷えていった。52年(昭和27年)2月23日、所用から自宅に戻ってきた昭は、不審に思った。家の脇に続く塀に、紺色の高級車ポンティアックが横づけされている。〈誰だろ…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(13)運命の女性との出会い
田中角栄が大事にした「人」と「金」──その両方に大きく関わった女性がいた。それが、秘書として田中を影からサポート、さらには政治資金の采配までも担った「越山会の女王」こと佐藤昭である。田中と佐藤の強い絆は、昭和日本の政界を大きく塗り替えていく…
政治
田中角栄 日本が酔いしれた親分力(12)心遣いで金の価値を変える
1月6日、7日のサンクレメンテ会談が終わった後、佐藤総理ら代議士、新聞記者団を含めた全員が泊まっている宿舎に、ニクソン大統領はじめ、アメリカ政府の要人たちがやって来た。そこで記者たちは、田中と福田の違いをまざまざと見せつけられることとなる。…
カテゴリー: 政治
タグ: リチャード・ニクソン, 大下英治, 政治家, 田中角栄, 福田赳夫, 週刊アサヒ芸能 2016年 7/14号