スポーツ
Posted on 2014年02月20日 09:57

高梨沙羅 女子スキージャンプ界の天才の原点を徹底追跡!(3)

2014年02月20日 09:57

20140220g

 ジャンプにバレエと、一日の大半の時間をささげていた高梨だったが、文武両道とばかりに、学業でも非凡な集中力を発揮した。中学校卒業後の12年4月、旭川市にある「グレースマウンテン・インターナショナルスクール」に入学。それどころか、わずか4カ月で、高校卒業程度認定試験(旧通称・大検)に合格しているのだ。本人いわく、「1日11時間以上」の猛勉強で認定試験に臨んだというが、祖父・島津さんも、その努力家ぶりをごく間近に見てきた。

「あの頃は沙羅の部屋の明かりが、毎晩夜中の1時過ぎまでついていました。そこで沙羅に『お前、明かりをつけたまま眠ってるんじゃないのか』とからかうと、『そんなわけないっしょ。勉強してるんだよ』と笑っていました。遠征の際にも参考書を持っていくから、沙羅の荷物だけは他の選手よりも大きかったそうです」

 だが、深夜までの猛勉強も、全ては世界的なジャンパーとして活躍するための一歩にすぎない。あえて普通科の高校ではなくインターナショナルスクールを選んだのも、学校の授業に縛られず競技時間を確保すること以上に、バイリンガル教育で、英語が学べることが大きかったという。

「小学校時代、友達が英語教室に通いだすと、自分も一緒に通い始めました。中学時代も英語の勉強には熱心で、『海外遠征では、外国人選手とコミュニケーションを取ることが大事なんだ』と話していました」(前出・島津さん)

 とはいえ、どんな時でも沙羅スマイルを欠かさない気持ちの切り替えこそが、ここ一番での集中力につながっているに違いない。

 前出・島津さんも目を細めてこう話す。

「たまに、家に来ると息抜きなのか、冷蔵庫を開けて料理を作り始めることもある。こちらの注文は聞かないけれど、レパートリーも豊富で、中華でも洋食でも本を見ながら作ってくれます。身びいきではなく味もなかなかですよ(笑)。本人にとっては、いいリラックスになるんでしょうね」

 長野五輪金メダリストの原田氏も「金メダルの確率は100%どころか500%」と太鼓判を押す高梨。長年培った努力が、ソチの大舞台で結実するはずだ。

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