芸能

二階堂ふみが新作主戦映画「この国の空」で監督にブチ切れ

20150709h

 邦画界期待の新進女優・二階堂ふみ(20)の新作が8月に公開される。大胆にもヒップが露わになるシーンがあることは既に報じられているが、現場では、さらなるシーンに対しての“攻防戦”が繰り広げられていた。

「それだけは絶対にイヤです!」

 楽屋に二階堂ふみの絶叫が響き渡った。8月8日公開の「この国の空」(ファントム・フィルム、KATSU-do)の撮影中に、前代未聞の“事件”が起きていたのだ。

「衣装スタッフの一人が、二階堂に『これをお願いします』と言って、あるモノを持ってきたんですよ。その瞬間、烈火のごとく怒って、楽屋に閉じこもってしまった。しばらく撮影が中断するほど、怒りは収まりませんでした」(配給関係者)

 そのあるモノとはなんと「付けワキ毛」。これは決してギャグなのではなく、リアリティを追求しての「真面目なお願い」であった。では、「終戦70周年記念作品」と銘打たれた「この国の空」とはどんな映画なのか──。

 舞台は終戦間近の東京・杉並で、二階堂扮する19歳の大石里子は、隣家に越してきた妻子を疎開させている男・市毛(長谷川博己)と知り合う。

 里子は市毛の身の回りの世話をしていくうち、自身の中の女に目覚め、やがて、市毛によって処女を喪失する‥‥。

 この濡れ場シーンで、二階堂はバストこそ隠したものの、丸みを帯びたナマ尻をみごとに全開。女優としての心意気を見せてくれた。

 問題の「付けワキ毛」は、どういう理由で浮上したのか。

「監督の荒井晴彦さんが突然、『終戦間近の時代にワキ毛の処理などしていなかったはずだ!』と言いだしたんです。言われてみれば、今みたいな永久脱毛はおろか、いちいち剃ったりする余裕もなかったでしょうけど‥‥」(前出・配給関係者)

 脚本家として「遠雷」(81年)や「Wの悲劇」(84年)、さらに「ヴァイブレータ」(03年)など、数々の傑作を送り出した荒井氏だが、「身も心も」(97年)以来、18年ぶり2度目の監督となる。映画評論家の秋本鉄次氏が言う。

「エロスに対しては一家言ある人です。初監督作だった『身も心も』では、かたせ梨乃や永島暎子に“中年の生々しいセックス”を演じさせ、リアリズムを見せつけました」

 かつて取材に、初監督作を「若い連中が“中年はセックスしない”と思い込んでいることへの怒りをぶつけた」と語った荒井氏。今作でもナチュラルなワキ毛を「戦時中の象徴」としたかったが、二階堂はブチ切れた。別の撮影スタッフの一人が明かす。

「二階堂の母親役の工藤夕貴にも付けワキ毛を依頼して、彼女は『いいわよ』と二つ返事だったんです」

 二階堂の目には、ナマ尻は見せたけど、事務所がNGでなければ乳首だっていとわない。でも、よりによって「ワキ毛」なんて‥‥という思いが宿っていたという。

 とはいえ、気にするほどディープな場面ではなかったと前出・秋本氏は言う。

「二階堂と工藤の2人が川で水浴をするシーンがあったんです。工藤は上半身をさらしていたけど、実際の画面にはワキ毛はほとんど映っていませんでした」

 二階堂もノースリーブのワンピースで過ごす場面が何度かあった。ワキにズームインするわけではないが、もし「ツルツルの処理済みワキ」が映ったら、映画のテーマそのものが陳腐になってしまう。

 実は、ヒロインのキャスティングに、売り出し中の門脇麦(22)の名も候補に残っていたという。門脇がセックス大好き女子大生を演じた「愛の渦」(14年)の熱演は高く評価されたが、

「二階堂がOKしたことで、興行的には助かると胸をなで下ろしたんです。ただ、カラミも含めて荒井監督の理想とする映像にはならなかった」(前出・配給関係者)

 はたして“ワキ”が甘かったのは、主演女優か、それとも作り手か‥‥。

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