芸能

モロ師岡×テリー伊藤(1)「半沢直樹」はセリフに数字や専門用語が多かった

20131003m

◆ゲスト:モロ師岡(もろ・もろおか) 1959年生まれ。千葉県出身。90年頃からコメディアン、俳優として活躍。96年、北野武監督「キッズリターン」で東京スポーツ映画大賞助演男優賞を受賞。ドラマ「半沢直樹」(TBS系)では東京中央銀行大阪西支店融資課の角田役を熱演するなど、お笑いだけでなく、俳優として名バイプレーヤーぶりを見せている。12月2~3日、東京・下北沢で1人コントライブを開催。詳しくは公式ホームページにて。

 先日、最終回を迎えたTBSの大ヒットドラマ「半沢直樹」。その第1部、東京中央銀行大阪西支店融資課で半沢の部下を好演したモロ師岡の登場だ。長ゼリフも全て1発OKだった堺雅人の素顔から、冗談も飛び出す撮影現場まで、天才テリーも仰天の舞台裏を、実力派バイプレーヤーが明かす。

テリー 「半沢直樹」の視聴率がすごいですね。

師岡 ありがたいですね。

テリー 最初、台本をもらった時、こんなにすごい番組になると思いました?

師岡 いえいえまったく。だって台本を渡されて、「3日後ぐらいに撮影に入ります」と言われて、あまり準備もできない中で「大丈夫なのかな」と思いましたから(笑)。プロデューサーや監督も、「こんなにグンと人気が出るとは思わなかった」って言ってましたね。お堅い銀行ものだし、何にせよ出演者が男ばっかりなんで。

テリー そうですよねえ。

師岡 上戸(彩)さんも銀行には用がなかったので、僕は撮影中、1回も会えませんでした。ま、それはいいんですけど(笑)。

テリー 上戸さんは家庭のシーンだもんね。じゃあ、壇蜜には会えた?

師岡 壇蜜さんとも会ってないです。

テリー 壇蜜のオッパイ、見てないんですか。

師岡 何にも(笑)。

テリー アイツの乳首とか、触っても平気ですよ。

師岡 「テリーさんに言われましたから」って(笑)。絶対怒られますよ。

テリー ハハハハ。じゃあ、男性ばかりの現場なわけですが、どんな雰囲気だったんですか。

師岡 「地味だなぁ、この現場は」という感じですね(笑)。あとはセリフに数字や専門用語が多くて、「融資がどうのこうの」とか、金額も5億円とか突拍子もない額で、「5億ってどれくらいなんだろう・・・・」と思いながら。最初みんなで「実感が湧かないな~」とか言ってたんですけど。

テリー 長いセリフが多いでしょう。

師岡 みんなひたすら暗記してましたね。

テリー 堺雅人さんはどうですか。

師岡 人前で稽古をしているところは一切見なかったんです。でも、ずっと1発でOKでしたね。

テリー エエッ。あの長ゼリフが、1発?

師岡 はい。しかも上司をやり返すところとか、テンポがどんどん上がっていくんですよ。会議のシーンとか、みんなのセリフをひと言ずつマルチ(「マルチカメラ」を使って、複数の角度からさまざまな人間の演技を一発で撮ること)で撮っていくから、誰かが突っかえたらどうしようと思って。

テリー カット割り(演技の内容を細かく割って撮影すること)してないんだ!?

師岡 そうなんです。カット割りじゃなくて、舞台のお芝居と同じで、ずーっと長回ししてるんです。

テリー ヒェ~! 俺ならきっと、ゲロ吐いちゃう。

師岡 だから、自分なんかたったのひと言ぐらいでも「あ、次は俺の番だ。どうしよう。かんだら俺のせいでやり直しだ」とか思いながら。

テリー そう思うよねえ。ずーっとみんなの演技がやってきて、最後でかんじゃったら、また最初の俳優さんから・・・・。

師岡 やり直しです。

テリー うわーっ。そんな撮影現場、行きたくないなぁ。すごいなあ。

師岡 それを堺さんは、俺なんかの倍以上セリフがありますからね。「すごいなあ、堺さん。さすが主役!」とか思って、ホントにホレボレしましたよ。

テリー ということは、堺さんは、あのセリフをご自宅で覚えて来るっていうことですか。

師岡 きっとそうですね。朝早くから、もうてっぺん(深夜0時)まで撮影して、いつ寝て、いつ稽古してるんだろうと思うぐらいすごかったですね。

テリー 控え室で台本を読んでるのかなぁ。

師岡 でも、控え室にそんなにいられるわけじゃないんです。主役で、ほとんど出ずっぱりですから。

テリー そうか。堺さんって、菅野美穂さんと結婚したんだよね。ということは、菅野さんと一緒に住んでて、新婚で夜も頑張って・・・・。

師岡 ハハハハ、夜はどうですかね(笑)。

テリー いや、そこはぜひ頑張らないと。だから夜も頑張って、昼も頑張って、セリフも覚えて。スーパーマンじゃないですか。

師岡 ねぇ、ホントにすごいですね。大丈夫ですかね。なんて「人のことを心配してないで、俺は自分のことを心配しろ」って感じですけど(笑)。

◆アサヒ芸能9/24発売(10/3号)より

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
2
決別必至!「立浪監督VS中田翔」中日ドラゴンズ冷戦勃発「我慢の限界」発火点
3
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
4
リストラされる過去の遺物「芸能レポーター」井上公造が「じゅん散歩」に映り込んだのは本当に偶然なのか
5
また出た!広島カープに「ベテラン選手の不倫デート発覚」下半身コンプライアンス崩壊