ヤクルトスワローズがが泥沼にハマっている。なにしろ5月14日の中日ドラゴンズとの下位対決では、今季6度目の完封負け。リーグ最速20敗、今季ワースト借金8となった。村上宗隆が脇腹を痛めて復帰の見込みが立たず、長岡秀樹は右膝後十字靭帯損傷、塩見泰隆も左前十字靱帯損傷という大ケガに見舞われている。投手陣も高橋奎二が上半身のコンディション不良、無失点投球を続けていた新人の荘司宏太もケガで戦列を離れた。
「高津監督は選手のやりくりに頭を悩ませていますが、借金が15から20程度まで膨らめば、残りのシーズンを若手育成に切り替えて戦うことになるでしょう。その場合は高津監督が途中休養し、嶋基宏ヘッドコーチの代行昇格が予想されています」(スポーツライター)
戦力が整わないため、球団上層部が慌てて西武から金銭トレードで山野辺翔を獲得したのだが…。スポーツ紙デスクが苦笑しながら言う。
「現場が欲しかったのは、長打を打てる野手。要望とは異なる選手を補強するチグハグさで、コミュニケーション不足が露呈しました。山野辺はせっかく移籍したのに、チャンスすら与えられず、2軍で塩漬けにされたままです」
高津監督を高く評価していた衣笠剛球団会長は、今年に入って死去した。後ろ盾がなくなり、来季の監督交代は濃厚だ。
「早くも宮本慎也氏や池山隆寛2軍監督、嶋ヘッドコーチ、松元ユウイチ作戦コーチ、伊藤智仁投手コーチ、館山昌平氏らの名前が挙がっています」(前出・スポーツ紙デスク)
この時期にもうストーブリーグに片足を突っ込んでいるとは…。
(佐藤実)