水を得た魚とはまさに、リチャードのことかもしれない。ソフトバンクから秋広優人と大江竜聖との交換トレードで巨人入りした「ロマン砲」である。左肘靭帯損傷による長期離脱となった主砲・岡本和真の穴埋めとして三塁を守り、移籍後ただちに本塁打という結果を出してチームに溶け込んだ。ソフトバンクでは5年連続で2軍の本塁打王だったが、1軍では全く結果を残せず。
「リチャードが無双していたウエスタン・リーグには、いずれもセ・リーグでは投手力が上位の広島、阪神、中日が所属。現在、主力となっている投手たちとは対戦経験があるので、活躍が期待できます。一方、ソフトバンクは野手が故障者続出とはいえ、続々と若手が台頭。さらに投手層が厚いので、秋広も大江もさほど出場機会に恵まれない可能性が…」(スポーツ紙記者)
仮に岡本が復帰しても、強力な右の代打としての役割を担うことができるリチャード。これと対照的なのが、オンラインカジノ賭博で書類送検された、オコエ瑠偉だ。「楽天時代に先輩がやっているのを見て始めた」と供述していることが明らかになったが、これまでの報道などから、その先輩選手はほぼ特定されており、
「楽天球団内からは『アイツは裏切り者!』との恨み節が聞こえてくる。仮に今オフ、巨人をクビになっても、獲得に名乗りを上げる球団はないのでは」(前出・スポーツ紙記者)
両者は残りのシーズンを、いかに過ごすことになるのか。
(高木光一)