連れ合いの従姉Aさんが小脳と大脳の出血で倒れたのは、昨年3月のことだ。帰宅途中に体調が悪くなったので、必死の思いで自力で救急車を呼び、一命を取り留めることができたが、一時は生命の危機が迫る事態だった。お見舞いに行こうと思っていたのだが、コロ...
記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「小林亜星」(3)今はあらゆる世界からプロが消えた
テリー CMソングの名曲「ワンサカ娘」ですよね。「♪ドライブウェイに春が来りゃ」って、シルヴィ・バルタンも歌ってましたよね、懐かしいなァ。
小林 あれは妹がレナウンに勤めていて、テレビCMを作ることになった時に「うちの兄はCMソングを作っています」なんてウソをついてくれて、たまたまやらせてもらえることになったんですよ。
テリー あれを見て日本中が「ワンサカワンサ」「イエイエ」言ってましたよ。
小林 ああいう時って、いいことが重なるんですよ。作曲家のすぎやまこういちさん、ご存じですか?
テリー ええ。歌謡曲はもちろん、「ドラゴンクエスト」ほかアニメやゲームの音楽でも有名ですよね。
小林 当時はまだフジテレビのディレクターで、音楽番組を担当されていたんですよ。それで少しずつ一緒に仕事するようになるんだけど、そのうち東映動画(現・東映アニメーション)から「『狼少年ケン』というテレビアニメを作るから音楽を担当しないか」と言われたの。
テリー 主題歌が「♪ボバンババンボン」っていう始まるアレですね。
小林 そうそう。僕が作曲した歌はだいたい頭に「ワーオワーオ」「ワンサカワンサ」みたいな、訳のわかんない歌詞がつくんですよね(笑)。
テリー 当時としては画期的なくらいにポップなセンスでまとめられていたと思うんですが、どういうところから、あんなメロディが浮かぶんですか?
小林 うーん、どうなんでしょう‥‥子供の頃からジャズはよく聴いていたんですよ。覚えているのは、堀内敬三が訳詞した「アラビヤの唄」というジャズソングが子供の頃にはやっていてね、親父の弟の奥さんがやってる新宿の飲み屋に連れて行かれると、その曲が一日中かかってるわけ。それが気に入っちゃって。
テリー フフフ、ずいぶんとマセてますね。
小林 あと、親父の影響はけっこう大きいんじゃないですかね。戦争中も防空壕の中でジャズを聴いていたくらいだから。
テリー これまでさまざまなジャンルでご活躍された亜星さんから見て、今の音楽シーンはどうですか。
小林 さっきテリーさんが日本中の人が僕の曲を知っている、と言ってくれたじゃないですか。これからはそういうことはなくなると思いますね。というのは、みんな趣味が違うのよ。
テリー ああ、個人の趣味嗜好がね。
小林 昔ならヒット曲が出ると、町じゅうその歌ばかりがかかっていたでしょう。暮れになると紅白歌合戦を見ながら、「今年はこの歌、すごくはやったね」なんて話したりしたけど、そういうことがなくなった。今のヒット曲っていうのは、その曲を好きな人だけが知っているだけで、知らない人はまったく知らない。
テリー お年寄りからお子さんまで、みんな同じ歌を歌えましたものね。
小林 だから吉田正さんや古賀政男さんみたいな、一つの時代を築く作曲家みたいな存在はもう出てこないんでしょうね。CMソングだって、今や専門家はいないですから‥‥CMソングの論理なんかを研究している音楽家なんて、恐らくいないでしょう。
テリー そうなんですか。
小林 ハッキリ言うと、あらゆる世界から「プロ」が消えたと思う。素人が作ったようなものばかりが、もてはやされている。それはちょっと寂しいよね。
アサ芸チョイス
昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...
記事全文を読む→鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...
記事全文を読む→今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...
記事全文を読む→

