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Posted on 2018年10月02日 09:58

「カメラを止めるな!」、海外映画祭受賞“大騒ぎ報道”に違和感が生じるワケ

2018年10月02日 09:58

 現在異例のロングラン公開を続けている映画「カメラを止めるな!」に、また新たな朗報が届いた。9月25日(現地時間)、米テキサス州で開催された「ファンタスティック・フェスト2018」で、上田慎一郎監督が最優秀監督賞(ホラー部門)を受賞したのだ。

「このフィルムフェスは、2006年から開催されているホラー・SF・ファンタジー映画を中心に構成されていて、アジア系作品の紹介にも力を入れています。もちろん、日本で大きく注目された『カメ止め』の出品は当然の成り行きでしょう」(映画ライター)

 ゾンビ映画の本場ともいえるアメリカで監督賞を獲ったことは、確かに大きな偉業と言えるだろう。しかし、この映画ライターはこうも指摘する。

「今回の『カメ止め』の受賞は、あくまでも部門賞。作品トータルでの評価ということであるなら、同フェスの07年コンペティショングランプリ(金賞)を獲得した『東京残酷警察 TOKYO GORE POLICE』(西村喜廣監督)のほうがはるかに大きな偉業だと思います」

 同フェスでは09年に「フィッシュストーリー」(中村義洋監督)が、10年には「冷たい熱帯魚」(園子温監督)が脚本賞を受賞している。アジア映画贔屓が集まる場であるから、そこで日本映画が大きく持ち上げられることは、それほど珍しいことではないのだ。ならば、なぜここまで大きな報道で盛り上がっているのか。

「結局、世間の人はもともと、ジャパニーズ・ホラーなどのジャンルムービーが海外でどう評価されているか、まったく興味がなかったってことなんでしょう。たまたま話題の『カメ止め』が受賞したからお祭り騒ぎになっていますけど、おそらくこのフェスのことも報道されるまで誰も知らなかったでしょうから。そう考えてしまうと、何だか寂しいですね」(前出・映画ライター)

「カメ止め」がジャンルをさらに押し上げる作品となるのか、それとも豪快な一発花火に終わるのか。その真価は、これから問われることになるのだろう。

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