芸能

ビートたけしの名言集「テレビでスポーツ観戦するも見逃して…」

「おい、明日のドジャースの試合、何時からだ?」

 現在、海の向こうで始まった、メジャーリーグのポストシーズンを楽しみにしている殿はつい先日、会うなり冒頭の質問をこちらに放り込んできたのです。

 殿は1年を通して、NHK-BSでのメジャーリーグ中継を大変よく見ています。ちなみに殿が見るテレビチャンネルは、NHK-BS、ケーブルのヒストリーch、ナショナルジオグラフィックch、ディスカバリーchの4つがメインです。

 で、この時期になると、シーズンが始まったアメリカンフットボール、NFLもBSでよく見ていて、「こないだの○○○のランニングバック、すごかったな」といった感想なども、ちょくちょく放りこんできます。アメフトをまったく見る習慣のないわたくしは、そのたびに、ただただ笑ってうなずき、なんとかやり過ごしています。はい。

 そんな、スポーツ中継ヘビーユーザーの殿は、ニュースもBSで済ませます。

「あんまりニュース番組は見ないんだけどよ。BSのメジャーの間にやってる、10分くらいのニュースあんだろ? あれはよく見るな。あのニュースは余計なものが入ってなくて、ちょうどいいんだよ」

 だそうです。話を冒頭の“明日のドジャースの試合”に戻しましょう。翌日の試合が朝5時からの生中継だとお伝えすると、

「5時! 朝の5時か? こりゃ、あれだな。ギリギリまで粘って起きてたけど、試合始まったらウトウトして寝ちまって、起きたらもう9時ぐらいでよ、すっかり試合が終わってるパターンだな」

 と、少し先の未来を想像していました。

 そんな“頑張って見てたけど、大事なところを見逃した”といった自虐ネタでは、93年のサッカーW杯予選で起きた「ドーハの悲劇」についても殿はよく話していました。それを思い出したわたくしが「殿、そういえばドーハの悲劇の時も、似たようなやつ、ありましたよね」と話題を振ると“おう、あったあった”と、一瞬で漫談モードの顔つきになった殿は、

「そうだよ。ドーハの悲劇の試合あったろ? あの時よ、夜、知り合い何人かと酒飲みながらワイワイやって見てたんだよ。それで日本が1点リードしたままロスタイムに入ったから、『こりゃもう決まったな。やっと日本がW杯に行けるな』なんて思って、ションベン行って戻ってきたら、みんなワンワン泣いてんだよ。『なにもW杯に行けることになったからって、大の大人が泣くことねーだろ、大げさだな』なんて思ってテレビ見たら、トイレ行ってる間に同点に追いつかれてたんだから。せっかく眠い目こすりながら夜中まで頑張って見てたのによ。一番興奮するとこ見逃しちゃったんだから。あの時は俺が泣きたかったよ」

 と、いつものように、しっかりと“自身の悲劇的話題”をオチのゴールまで放り込み、周囲をどっと笑わせていました。

ビートたけしが責任編集長を務める有料ネットマガジン「お笑いKGB」好評配信中!

http://www.owarai-kgb.jp/

◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身