スポーツ

侍ジャパン3連覇への咆哮を聞け(3)「WBCのために記録を封印」

 先発陣の一角を務めると見られる、広島・前田健太(24)は昨季、14勝7敗、防御率1・53という成績を残して文句なしの選出となった。

 前田は過去の大会を振り返って、こう話している。

「前回大会で自分が出たいという欲求はなかったし、選ばれなくて当然なので悔しさもまったくなかった。ファンとして純粋に応援していました」

 しかし、その翌年10年にはセ・リーグ投手三冠王となり、沢村賞を受賞。

「次の大会は選ばれたい」

 と、はっきり口にするようになった。

 イチロー、黒田、青木、ダルビッシュら現役メジャーリーガーが参加しないことで3連覇を危ぶむ報道もあるが、

「前の2回が強くて今回が弱いとは思わないし、メジャーがいないから弱いんじゃないかと言われるのは悔しい。覆せるように頑張る」

 と負けん気を見せる。

 広島の野村監督からは、すでに開幕投手に指名されているが、

「その時の状態。WBCが終わってから、相談させてもらえると思う」

 と語り、3月のWBCにピークを持っていくことに集中しているのだ。

 侍ジャパンが順調に勝ち進めば、3月29日の公式シーズン開幕戦(東京ドーム)に照準を合わせるのは難しい。

 すなわち球団史上4人目となる4年連続開幕投手の栄誉、さらには、やはり4年連続となるシーズン200投球回へのこだわりも捨てる覚悟ができているようだ。

 後者の記録は、93年の近鉄・野茂以来、20年ぶりの快挙となるはずだが、「できれば続けたいけど、今年は負担がくる。難しい部分があるし、しかたないと割り切れる」

 と、きっぱり。日の丸を背負う、なみなみならぬ決意をにじませた。

 ボーイズリーグ時代には日本選抜のエースとして世界大会で優勝し、MVPも獲得したマエケン。元来、目立ちたがり屋で超プラス思考の彼が、今度は各国メジャーリーガーが参加する最高レベルの国際大会でどんな活躍を見せるのか、非常に興味深い。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
3
【米ゴルフツアー】コリン・モリカワが生放送で松山英樹に「放送禁止用語」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
4
土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!
5
フジテレビ・山本賢太アナが行方不明に!? 「代役」登場と「謎のテロップ」