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プロ野球「火薬庫男」たちの遺恨爆弾(2)昨年の「熱いぜ!」から一変

 巨人同様、抑えでモメているのは広島。昨年前半はサファテ(31)、後半はミコライオ(28)が中心となったが、サファテが西武に移籍した今季は、今村猛(21)を中継ぎから転向させるプランがあるからだ。スポーツライターが懸念する。

「今年も抑えのつもりでキャンプに入るミコライオは『聞いてないよ』と反発する。一度抑えをやった投手は『中継ぎには戻りたくない』と言いますよね。抑えは基本的に勝ち試合の1イニングだけですが、中継ぎは勝ち試合でも負け試合でも同点でも肩を作る必要があるから大変なのです。ミコライオもそう。この抑え争いが激化すれば、ブルペンは崩壊するでしょう」

 昨年、中畑清監督(59)就任で大いに注目されながらも、やはり「定位置」の最下位に終わったDeNAは、その監督が2年契約の最終年、崖っぷちに立たされている。中日から大砲ブランコ(32)をはじめ、ソト(30)、ソーサ(35)の主力投手2人をまとめて「強奪」。ソフトバンクからも長距離砲・多村仁志(35)を呼び戻す大補強で、中畑監督の言い訳の余地はなくなってきた。もう結果を出すしかクビをつなげる道はないのだ。そこで指揮官はチームの引き締めに動いた。スポーツ紙デスクが苦笑する。

「茶髪と長髪禁止、タバコは吸うな、門限も1時間早めると、規制を強化したのです。これは中村紀洋(39)や山口俊(25)らを想定したもの。中村は茶髪とタバコに加え、昨年、采配批判で二軍落ちのペナルティを科されるなど、問題行動が多いですからね。ただ、この規制には他の主力からも『いきなり180度変えろと言われても。去年は熱いぜ! って言ってたのに』とブーイングが噴出。いつ爆弾が炸裂するか‥‥」

 一方、DeNAに主力外国人をごっそり持っていかれた中日はというと、

「選手の間からは『3人抜けてもあんなクソチームに負けるわけないだろ』との声がもっぱら。とはいえ、頭にきていることは確かです。いきなり開幕戦で激突しますが、WBCを辞退して万全の調整で臨むエース・吉見一起(28)をぶつけ、力の差を見せつけて潰しにくる」(中日担当記者)

 高木守道監督(71)も対抗意識まる出しで、地元・名古屋のテレビ番組に出演した際には、「ブランコは今年あたりからこうなりますよ」と、手で右肩下がりのジェスチャー。そのブランコが「40本以上ホームランを打ちたい」と語ったことにも、「どうぞ、打ってください。年齢的なものもあるし、手首を痛めたりと、故障が影響しますよ」とバッサリ斬り捨てた。さらには「ソトは痛いかゆいが多い。ソーサも文句を言うようになってきてたし」と、言いたい放題だった。

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