芸能

ビートたけしの名言集「ライブの楽屋に訪れる方々への『神対応』」

 先日、大盛況のもと幕を閉じた「ビートたけし単独ライブ第七弾in仙台」。5年程前から始まった殿のライブも、ここ2回は熊本、そして仙台と、地方へと足を延ばし開催しています。

 で、地方に行けばその土地特有の方々が、殿の楽屋へとご挨拶にやってきます。去年の9月、熊本の時は、「くまもん」が楽屋へ挨拶にやってきました。

 この時、ちょっとした囲み取材となり、くまもんとツーショットでインタビューに答えていた殿がなぜかずっと、くまもんの右手を握ってしゃべっていたのが実に印象的で、見ていて“胸がきゅんきゅん”いたしました。

 とにかく、ライブの楽屋は普段のテレビの楽屋とはひと味違う、さまざまな方が挨拶に訪れます。

 殿はそういった方々の訪問に常に丁寧に対応し、さらにはしっかりと笑いも取り、楽屋に笑い声を響かせます。

 仙台でのライブでは、ライブを主催したKHB東日本放送の社長が「このたびはわざわざ仙台まで、ありがとうございました」と、殿にご挨拶される場面があったのですが、殿は「いえいえ」といった感じでお辞儀をして対応するとすぐさま、

「そういえば社長、(KHBでレギュラー番組をやっていた)三又が、社長は俺の言いなりだって、裏で言ってましたよ」

 と、いきなり毒ガスジョークを放り込み、どっと笑いを巻き起こしていました。

 で、普段、東京のテレビ局でよく顔を合わせている旧知のディレクターさんあたりが地方のライブへ“東京からやってきましたよ”的な空気をまとって楽屋へ挨拶にやってきた場合は、

「なんだ、怪しいな。弁当だけタダで食って、ライブ見ないで帰ろって魂胆だな」

 と、しっかりと“顔見知りバージョン”のツッコミを入れ、やはり楽屋を笑い声であふれさせるのです。

 で、同業者である芸人さんが挨拶にやってくると、殿の丁寧な対応はさらにパワーアップいたします。

 仙台でのライブ後、お笑いとプロレスを融合させた、長洲小力などが所属している「西口プロレス」のリーダー・ユンボ安藤という芸人が、緊張しつつも楽屋に挨拶にやってきたのですが、殿はいつもどおり丁寧な対応をし、ユンボも〈長居をしては悪い〉と思って手短かに済ませ、お礼をして楽屋を出ていこうとした瞬間、呼び止める形で、

「あっそうだ。西口で今度さ、黒子プロレスってのやってみない? 1人のレスラーを3人くらいの黒子が抱えて、人形浄瑠璃みたいに操って、キックとかパンチとか出させて戦うやつ。それで最後は黒子どうしがケンカして、めちゃくちゃになっちゃうやつ」

 と、実に西口向きなアイデアを瞬時に提案したのでした。

 もちろん、殿に呼び止められる形で、殿から直にアイデアをもらったユンボは後日、その話だけで朝4時まで酒を飲んでいたそうです。そりゃそうだ!

ビートたけしが責任編集長を務める有料ネットマガジン「お笑いKGB」好評配信中!

http://www.owarai-kgb.jp/

◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
ボクシング・フェザー級「井上尚弥2世」体重超過の大失態に「ライセンスを停止せよ」
4
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
5
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか