政治

環境大臣・小泉進次郎を待ち受ける福島原発「裏社会支配」(3)長引けば長引くほど儲かる

 それでも、さる永田町関係者によれば、進次郎氏の福島復興に懸ける思いは人一倍強いという。

「進次郎氏以上に福島に足を運んでいる議員はいません。『中身がない』と批判もありますが、誰よりも被災地について勉強しているのは間違いない。具体的な政策うんぬんは今後肉づけしていくだけに、期待は持っています。ただ、閣僚になることで、これまで以上に発言の一言一句が毎日チェックされるようになる。もし、長いものに巻かれるような発言が目立つようなら、人気にかげりが出るかもしれません」

 今後の発言しだいでは、政治家生命にも黄信号が灯る雲行きなのだ。作業員も余裕の表情で、

「ここだけの話だけど、最近じゃ1日で終わる作業に3日かけるよ。特に期日が決まっているわけじゃないから、長引けば長引くほどカネがもらえる仕組みなんだ。だから除染は終わらない。国の基準で1日被曝できる線量も決まっているから働ける時間は短いし、作業に充てられる人員も限られている。だいたい1班7人くらいでやっているんじゃないかな。1人あたりのさばける量なんて知れているからな」

 福島の復興を掲げる進次郎氏にとって、汚染水対策は避けられない政治案件だ。環境と安全の両立をどうクリアするのか。ジャーナリストの横田一氏は、相次ぐバッシングのピンチをチャンスと捉えるべきだと主張する。

「安倍さんに忖度する必要はありません。スネに傷を持つ内閣の弾よけに利用するくらいの影響力があるのだから、簡単に進次郎氏を干す考えにはならないでしょう。地盤も安定していますし、原子力政策についても、福島の人たちは反原発を掲げていた進次郎氏に多大な期待を持っています。閣内不一致なんて関係なく、言いたいことを言えばいい。知識がないならないで、父親である純一郎氏の力を借りてブレーンを設けるべきです」

 しかも、これまでにない逆風の中での入閣こそ、将来の総理への布石だと語るのは、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏だ。

「今回あえて入閣を承諾したのは、ポスト安倍に向けての一歩を踏み出すため。彼は『加計学園』の獣医学部新設問題や財務省文書改竄問題など、外野の立場から安倍政権にピシッと意見を言う反安倍の筆頭格でした。一方、周囲からの『青臭い理想論ばかり語るけど、現実ではそれじゃやってられないぞ』という冷ややかな意見も耳にしていたと思います。実際に目をみはるような実績があるわけではないので、忸怩たる思いがあったのかもしれません。総理を目指すためには大臣経験が不可欠と考えたのでしょうし、バッシングも今後の政治家としての糧になると考えているはずです」

 今回の入閣で「変節の人」のレッテルを貼られかねない進次郎氏。ほかならぬ福島問題で失いつつある信頼を取り戻すためには、今一度現場へと足を運んで、復興の真の道筋を探るべきではないか。

カテゴリー: 政治   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    塩試合を打ち砕いた!大谷の〝打った瞬間〟スーパー3ランにMLBオールスターが感謝

    日本時間の7月17日、MLBオールスター「ア・リーグ×ナ・リーグ」(グローブライフフィールド)は淡々と試合が進んでいた。NHK総合での生中継、その解説者で元MLBプレーヤーの長谷川滋利氏が「みんな早打ちですね」と、少しガッカリしているかのよ…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

    新井貴浩監督が絶賛!劇画のような広島カープ野球の応援歌は「走れリュウタロー」

    プロ野球12球団にはそれぞれ、ファンに親しまれるチームカラーがある。今季の広島カープのチームカラーを象徴するシーンが7月初旬、立て続けに2つあった。まずは7月4日の阪神戦だ。3-3で迎えた8回裏、カープの攻撃。この試合前までカープは3連敗で…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
岡田監督よく言った!合計43得点のオールスター戦が「史上最もつまらなかった」とファンが怒った当然の理由
2
巨人・阿部慎之助監督のエンドラン外し「捕手の勘だった」発言に江川卓が「それはない」異論のワケ
3
認知症の蛭子能収「太川陽介とバス旅」は忘れてもボートレース場で「選手解説」ギャンブラー魂
4
レジェンドOBなのになぜ!ド低迷の川崎フロンターレ「中村憲剛」新監督案をサポーターが拒絶
5
【衝撃事実】見たのは誰だ!トランプ銃撃犯は「11分間ドローンでライブ配信」していた