芸能
Posted on 2019年11月02日 09:58

ZARD坂井泉水の死の真相(2)「自死説」を強めた事務所の気配りと実際の病状

2019年11月02日 09:58

 07年5月27日に亡くなった、ZARDの坂井泉水さん。所属事務所は、すぐにホームページ上で坂井さんの「転落事故死」を伝えたが…。

「実は、この段階では、まだ捜査当局は“事故”と“自死”の両面での調査をしていたんです。しかし、事務所はその結果が出る前に、フライングで“事故”と発表した。訃報をうけ取材陣が事務所に駆けつけましたが、スタッフの対応は、こちらが何を聞くよりも先に、自死ではないことを強い口調で繰り返すばかり。これが、まるで何かを必死で隠そうとしているようにも見えたんです。自死説が広がったのは、こうした状況が大きく影響したのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)

 仮に自死だったとなると、その理由は、肺に転移したという癌の病状を悲観して、ということになるが、坂井さんの病状は、はたしてどれほどのものだったのだろうか。

 当時、ある医療関係者はこう話していた。

「子宮頸癌は第1、第2ステージでの早期発見なら、5年後の生存率が80%を超えますが、第4ステージで診断された時は23%と、かなり厳しい現実と向き合うことになります。坂井さんは、手術後もなかなか病状が安定せず、前年4月から、何度も入退院を繰り返しているうちに、肺への転移が見つかったといいますから、発見が比較的遅かったのではないでしょうか。肺に転移していたとすると、ほかの臓器へ転移していた可能性も否定できません」

 こう聞くと、坂井さんが悲観的な気持ちになっていたとしても不思議はない。これも、マスコミが「自死説」を報じるときの大きな裏付けの一つでもあった。

 ワイドショー関係者がこう明かす。

「事務所が発表した死因についてはウソはなかったと思うんですが、“一時は快方に向かっていた”というニュアンスに関しては、ちょっと違ったのではないかという見方もあります。加えて、10月の新アルバム発売やライブ開催を目指し、病室での楽曲制作や写真撮影を進めていたとも伝えていましたが、これも肺転移という状況から見て、現実的ではないような気もしましたね」

 このあたりは、真実というよりも、坂井さんを励ますために本人にはそう伝えていた、というのが本当のところだったのかもしれない。

(露口正義)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク