スポーツ
Posted on 2019年11月28日 17:56

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「モズアトラクション軽視禁物」

2019年11月28日 17:56

 今年で20回目になるダート競馬の最高峰、チャンピオンズCが今週のメイン。

 外国馬の参戦がないのは残念だが、顔ぶれはなかなか。有力どころの力量は拮抗しており、激しくも迫力満点の競馬が見られるはずだ。

 5戦負け知らず、まだ底を見せていない3歳馬クリソベリルを筆頭に、前哨戦のみやこSを制したヴェンジェンス、武蔵野S勝ちのワンダーリーデル、さらにGI馬のゴールドドリーム、チュウワウィザード、オメガパフューム、そして昨年のこのレースで2着したウェスタールンドといったところが有力、人気馬として挙げられるが、伏兵陣も多彩で、馬券的にもかなり難解かつ、おもしろいGI戦と言ってよさそうだ。

 中京に舞台を移して今年で6回目になるが、直線が長い舞台だけに、しまいがしっかりした息の長い末脚を武器にした馬の活躍が目立っている。

 02年に馬単が導入されて以降、これまでの17年間、その馬単での万馬券は5回(馬連は3回)。一見すると中穴傾向のGIに思えるが、1番人気馬は6勝(2着2回)、2番人気馬はわずか1勝で、2着も3回。この間、1、2番人気馬のワンツー決着はなく、簡単に人気どころで決まるレースではない。

 有力どころとの力量は接近していると前述したが、これまでにも増して難しくも悩ましい一戦だ。

 さらにデータをひもといてみると、5歳、6歳の古豪が上り調子の若い3歳、充実ぶりを見せる4歳馬以上によく連対している。このへんは頭に入れておいたほうがよさそうだ。

 ちなみに最も連対を果たしているのは5歳馬で7勝(2着6回)。穴党としてもその5歳馬に目をつけてみたい。期待を寄せたいのはモズアトラクションだ。

 前走のシリウスS12着で大きく評価を落としてしまったが、軽く見るのは禁物と言っておこう。

 シリウスSの前走、エルムSで初重賞制覇。そのあと、やや楽をさせたことに加えて短期放牧明けでもあっただけに、仕上がり状態に問題があった。いくらか余裕残しの仕上がりだったようだ。

 パドックで落ち着きを欠いていたのは、そのためだったと思うが、レースでもその影響がモロに出た。隣の枠の馬がバタバタと暴れていたのにつられてスムーズにスタートを切れなかったのだ。

 しかもレースでは終始、外々を回らされたうえ、直線に向いても手前を替えずにバランスの悪い走り。厩舎関係者が「競馬にならなかった」と、こぼしていたのもうなずける。言ってみれば、前走は参考外にしていい。ということで、あらためて注目すべき馬なのだ。

 オクテのようで、ここにきてグングンと力をつけてきた印象。休み明けだった5月の平安Sではここで人気のチュウワウィザードにハナ差まで詰め寄り、3着オメガパフュームには1馬身4分の1の差をつけている。エルムSを勝った際の末脚もピカイチだった。

「弱いところが解消。それと同時にパワーアップしたのは間違いない。とにかく心身ともにたくましく成長してきた」

 厩舎スタッフがこう言って口をそろえるほどで、1週前の追い切りもリズミカルで軽快、文句なしの走りだった。

「前走の比ではない。一変している」(松下調教師)のは間違いないところだ。

 サンタアニタダービー勝ちのジムフレンチ(ダービー馬バンブーアトラスの父)、フォーミダブル(GIミドルパークS)など、近親、一族に活躍馬が多くいる血筋。頂点に立っていい血統馬で、強烈な末脚の持ち主。大きく狙ってみたい。

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