社会
Posted on 2013年06月04日 09:58

飯島勲参与「これが“電撃訪朝”拉致会談の全貌だ!」(2)横田さん夫妻を“納得”させる

2013年06月04日 09:58

 横田めぐみさんといえば、小泉訪朝時に北朝鮮が「死亡した」と発表した8人の拉致被害者のうちの一人。だがその後、死亡年月に関する北朝鮮の説明が変遷したり、目撃証言などが相次ぐ。トドメは北朝鮮が提出してきた「めぐみさんの遺骨」をDNA鑑定した結果、別人のDNAが発見されたこと。死亡説は急速に信憑性を失っていった。前出・外務省関係者が言う。

「ニセ遺骨事件以降、北朝鮮側は、実は『横田めぐみ』という名前を一度も口にしていない。今回も、誰が聞いてもめぐみさんだと思える言い回しを使っているだけです。これまでも絶えず『めぐみさん』を思わせる話が浮上して、北朝鮮と接触した国会議員が翻弄されてきましたが‥‥」

 めぐみさんの帰国──。実は日本政府は彼女の生存を前提に、これまでさまざまな裏工作を行ってきた。

 まず、野田政権下の昨年10月、野田総理(当時)の命を受けた有田芳生参院議員(61)が、日本人の遺骨埋葬地を訪問する「一般墓参団の一員」として平壌入りし、北朝鮮政府高官とひそかに接触したという。ここで登場する重要なキーワードが「ウランバートル」。北朝鮮と関係の深いモンゴルの首都である。北朝鮮中枢にパイプを持つ作家の北一策氏が明かす。

「ウランバートルは日本と北朝鮮が密談をする時の重要な場所。有田氏はウランバートルでめぐみさんの両親である横田滋さんと早紀江さん夫妻、そしてめぐみさんの娘とされるキム・ヘギョンさんを面会させるようセッティングした。ところが帰国後、有田氏がこの件を一部関係者に漏らしたことで頓挫したようです。ウランバートルでは、めぐみさんはやはり死亡していたということで、横田さん夫妻を納得させる、との計画でした」

 めぐみさん死亡説は北朝鮮のいいかげんな言い分によるものだったはず。これはどういうことか。北氏が裏事情を説明する。

「小泉訪朝で金正日総書記は拉致を認めて謝罪し、しかしめぐみさんら8人を死亡と報告。北朝鮮にとって拉致問題は解決済みとなり、次の展開、すなわち植民地支配の清算と日朝国交正常化交渉が残されたことになりました。金総書記はこの“事実”を残したまま死んでしまった。北朝鮮国民にとって神に等しい指導者の言葉を覆すことにはかなりの困難を伴うのです」

 政治部デスクは言う。

「事実、拉致問題に深く関わったことのある複数の大物国会議員は一様に『めぐみさんは亡くなっている。いや、そういうことになっている。とても公言はできないのだが‥‥』と言う。死亡したとは本気で思っていないわけです」

 北朝鮮の「メンツ」を立てつつ、横田さん夫妻も納得させる。安倍政権に代わった日本は「次の交渉」に乗り出した。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月12日 14:30

    巨人がセ・パ交流戦15試合消化時点で9勝4敗2分と、白星を積み重ねている。パ・リーグ球団がセ・リーグ勢を圧倒する交流戦で、巨人はセで唯一、大きく勝ち越している。阿部慎之助前監督から引き継いだ橋上秀樹監督代行の、調子がいい選手をとにかく使うス...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月16日 11:00

    まさにハチの巣をつついたような騒ぎになっている。昨年までロッテ監督だった吉井理人氏が、楽天の新監督に就任することが決まったからだ。混迷を極める楽天らしい、シーズン途中という異例のタイミングである。そんな中、楽天は6月17日の午前中に仙台市内...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月19日 07:00

    阿部慎之助前監督が去った巨人は、橋上秀樹代行体制で臨んだセ・パ交流戦に、セ・リーグ球団で唯一、勝ち越した。6月19日からはリーグ戦の再開となるが、ここに元巨人1軍打撃チーフコーチが爆弾を投下した。野球解説者・愛甲猛氏のYouTubeチャンネ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク