芸能

ダイアモンド☆ユカイの「電球道」(3)大掃除で割られて夫婦断絶

 ところで、長寿命、消費電力が電球より省エネだと言われているLEDの登場によって、世界各国で電球は製造禁止になっている。

 このニュースを聞いた時は、ガッカリしたけどね。例えて言うならば、レコードがCDになった時のような悲しさ。

 とはいっても、ウチでもLED使ってるけどね(笑)。CDの時もそうだったけど、やっぱり文明の利器には逆らえないんだよ。

 俺の場合、電球は明かりをともすわけじゃないから。あくまでも「シェイプ」が好きなわけで。

 まあ、世の中から電球がなくなっても、俺んちにたくさんあるよ。

 でも、3児の父なんで、部屋に電球たちをそのまま置いておくのは危ない。きっちり、段ボールに詰めて隠してあるんだ。

 この間、我が家でいきなり大掃除が始まって、妻が玄関脇の倉庫を片づけていた。

「パパも手伝って」

 と言うから手伝ったら、

「これ、何ですか?」

 妻がブツの詰まった紙袋を俺に差し出してきた。

 俺、倉庫に電球を隠していたのをすっかり忘れていたんだよね。それで、

「それは、大事な紙袋だからこっちによこせ」

「この大きな紙袋は何でここにこんなにあるんですか?」

「紙袋にもちゃんと置き場があるんだ」

 と揉み合ってるうちに、ジャリーン、バキッ、ジャラジャラ~とお気に入りの電球が割れてしまった。妻にとっては使いもしない電球なんてゴミ同然だ。

 しょせん、女にはコレクターの気持ちはわからないよ。現実しか見てないから。

 もちろん、

「最初の女のシェイプが電球に似ていた」

 だなんて、本当のことは口が裂けても言えないよね。妻は今でも俺のことを「単なる電球好き」なオヤジだと思ってるはずだけど、割られた時は怒ったね。しばらく、夫婦断絶だったなぁ。話もしたくなかったよ。

 電球って、割れたら本当に悲しいんだ。どうしても捨てたくなくて、割れた破片をテープで貼り付けてたこともあったほどだからね。

 やっぱり、電球は割れた瞬間、そのすばらしいシェイプを失ってしまうんだ。死んでしまうんだね。

 そんな妻が平然と俺に、

「もういいかげんに、こういう趣味はやめてください」

 と言う。

 男と女は平行線のままでいいと思う。段違い平行棒だよ(笑)。

 その「電球大量破損事件」からは、妻にわからないところに隠したよ。割られるのはこりごりだからね。

 たまには電球好きな人にも会いますよ。でも、

「ユカイさんも電球好きなんですか?」

「僕の場合、(電球の)シェイプです」

 シェイプを力説したら、だいたいポカーンとして話が合わないのがオチなんだけどね(笑)。

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