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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「小峠英二」(4)小峠さんは攻めの姿勢でいてほしい
テリー これ、ちょっと聞きたいんだけどさ、今のテレビのお笑い番組とかを見て普通に笑ったりすることはあるの。
小峠 あぁ、お笑いを始める前より、ネタの構成やメカニズムを観察するようにはなりましたけれど、それでも僕は普通に笑うほうだと思います。
テリー それはいいね。家でテレビを見ていて、俺の笑わないところでかみさんがウケているのを見たりすると「俺は不健康なんだな」って思わされるよ。
小峠 テリーさんからすると、やっぱり今のテレビの笑いは物足りないですか。
テリー 何て言うかな、小峠さんもそうなんだけど、今のお笑いの人たちのポテンシャルってスゴいじゃないですか。バラエティーやトーク番組に出ていて、ハズす人はまず1人もいない。もしハズしても、ぶっ倒れてでも場をおもしろくしようとするしね。
小峠 そうですね。
テリー そこが非常に頼もしい反面、そこまでお笑いの人たちがおもしろすぎると、はたして演出家が育つのかな、という心配があるんだ。だって、芸人さんを呼んで「あとはよろしく!」でおもしろくなるなら、それを手配するプロデューサーがいればいいだけじゃない。番組を「作る」才能をしぼり出す必要がないわけですよ。
小峠 あぁ、そうかもしれないですね。
テリー 最近はあんまりテレビでやる機会もないと思うけど、ネタの作り方は何か変わった?
小峠 うーん、さすがにぶっ飛んだ傾向はやめて、日常でギリギリありうるんじゃないかくらいのスケールにまとめるようにはなりましたけれど。
テリー つまらないな。
小峠 いやいや、つまらないも何も、それで優勝していますから!(笑)
テリー やっぱり惑星を入れ替えるくらいの大きいネタ、やってもらわないと。
小峠 テリーさんは当時の僕らの状況を知らないからそんなことが言えるんですよ。西村が飲み込んだクギを取り出す、という昔のネタがありまして、普通なら背中をさすったりして吐かせるところを、そのコントでは西村をよつんばいにして、僕がカンナで背中の肉を削いでいくんです。
テリー フフフ、おもしろいじゃない。
小峠 全然おもしろくないですよ! よく「芸人さんがスベった時、場がシーンとしすぎて空調の音が聞こえる」っていう表現がありますけど、そのコントの時はもっとすごかったんですから。いちばん前に座っていたお客さんが、ガマンできなかったらしくて席を立ったんですけれど、そのお客さんの足の関節がパキッと鳴った音が会場全体に鳴り響いたんですよ!
テリー ワハハハハ! そのぐらいシーンとしていたんだ。でも、それでスベったのは「13年前のバイきんぐ」でしょう。今のバイきんぐなら、そのネタをねじ伏せられると思うんだけどね。
小峠 うーん、今だったら一周回ってイケるかもしれませんけれど‥‥そもそもテリーさん、今のテレビで背中の肉をカンナで削ぐコントなんてできますか?
テリー なんなら「テリーにダマされてやったんだ」って言ってくれてもいいよ。だって、小峠さんにはもっともっと攻めの姿勢でいてほしいし、そういう存在であるべきだと思うからさ。
小峠 う~ん、その評価はありがたいんですけれど‥‥なんで年明け早々、こんなに昔の痛いネタでイジられなきゃならないんですか。なんて日だ!
◆テリーからひと言
番組では時々一緒になるけど、ゆっくり話したのは初めてでうれしかったな。スベり続けた13年間のネタだけを集めたライブをやってよ。絶対話題になるからさ。
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