芸能

ローラ「バングラ父のアングラ素顔を暴き斬る」(1)

 バラエティ番組で大人気のタメ口美女を襲った逮捕状騒動。父親はなんと、公金詐欺をはたらいて海外逃亡中という、芸能界のブラックダディだった。しかもそれが詐欺グループを仕切る「ボス」となれば、娘に及ぶダメージも大きく‥‥。

 ローラ(23)にとっては、まさに青天の霹靂だったのだろう。

〈今日ニュースでみてとてもびっくりしました。父がご迷惑をおかけしてすみませんでした。とてもかなしいです。本当にごめんなさい〉

 6月25日、「実父に逮捕状」のニュースが流れると、事情をまったく把握していなかったというローラは、こんなコメントを発表した。

 東アジア、インドとミャンマーの間に位置するバングラデシュ。貧困層が多いことで知られるこの親日国の出身であり国籍を持つのが、ローラの実父であるジュリップ・エイエスエイ・アル容疑者(53)である。警視庁組織犯罪対策一課は詐欺容疑で逮捕状を取り、現在バングラデシュに潜伏中というジュリップ容疑者を国際手配。国際刑事警察機構を通じて、バングラデシュの警察当局に捜査協力を依頼したのだ。

 ジュリップ容疑者が騙し取ったとされるのは、国民健康保険制度の「海外療養費」。在留資格を持つ外国人は国民健康保険に加入でき、海外で診療を受けた際の治療費の7割が給付されるのだが、

「ジュリップ容疑者は07年の帰国時に、現地でデング熱の治療をしたというニセの診断書、診療内容明細書を提出し、東京・多摩市から100万円をまんまと受け取った」(社会部記者)

 さらに08年12月から09年1月にも、バングラデシュの病院で、同国籍の知人モハマド・アミン・ショリフ容疑者(45)=詐欺容疑で逮捕=と共謀し、

「ショリフ容疑者が入院して心臓病の診療を受けたという虚偽の申請書を(当時ショリフ容疑者が住んでいた)東京・世田谷区役所に提出。約87万円の海外療養費をせしめています。偽造書類を提出されても、言葉の問題もあり、現地の医療機関に確認を取るのはなかなか難しい。そこを狙った犯罪です」(前出・社会部記者)

 ショリフ容疑者は警視庁の調べに対し、

「(ジュリップ容疑者から)『儲け話がある。絶対にバレないから大丈夫』と誘われた。日本は簡単にお金をくれる。書類はジュリップ容疑者が作ってくれた」

 と供述している。

 ジュリップ容疑者はこうした手口で詐欺グループを形成し、指南役として騙し取った金を折半。その額はグループ全体で1000万円を超えるという。

 ジュリップ容疑者は昨年8月に出国し、現在、バングラデシュに潜伏中。警視庁からの電話に対し、

「知らない。ハメられた」

 と話し、出頭を拒否している。捜査関係者が言う。

「バングラデシュに帰ったのは捜査の手が伸びていることを知人から聞いたためらしい。逮捕状が出るまで時間がかかったのは大きな案件は1年、2年かけて内偵し、裏を取るからです。何十人と事情聴取しないといけない。マネーロンダリングをやっているかもしれないし、口座を調べる必要もあるでしょう」

 世間では億単位の詐欺事件がまま発生する中、1000万円前後の被害額で「大きな案件」と位置づけるのはなぜなのか。別の捜査関係者が説明する。

「ジュリップ容疑者はバングラデシュ“マフィア”のボスである可能性があり、まだ余罪もある。まず詐欺罪で逮捕してから追及していくようだ」

◆アサヒ芸能7/11号より

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