芸能

カジサックは面白くないから成功?/芸能ユーチューバー「成否の境い目」(5)

 まさかここまで成功するとは─と多くの芸人を驚かせているのは、カジサックことキングコングの梶原雄太のことである。

「2019年12月までにチャンネル登録者数が100万人に届かなかった場合は芸能界を引退する」との公約とともに、「カジサックの部屋」(現在のチャンネル名は「カジサック KAJISAC」)を開設したのは、18年10月1日。一本目の動画は低評価が3万を超えるという厳しい船出だったが、順調に登録者を伸ばしていき、公約の期限を半年残し19年7月に100万人を達成。現在は、184万人にまでその数を伸ばし、200万人超えも見えてきた。

「かつて母親の生活保護受給騒動で大バッシングを受け、テレビの仕事を激減させた梶原ですが、有名芸能人であるというプライドを捨て、ヒカルやラファエルなど、人気ユーチューバーに教えを請い、本気で取り組んでいるという姿勢が視聴者に伝わっていきました。吉本興業にもしっかりと仁義を切り協力体制を得て、他チャンネルではなかなかお目にかかれない人気芸人のブッキングがしやすくなっているのも、大きな強みです。ほかの芸人たちがYouTubeで得る広告収入の取り分を上げるよう交渉し、それを認めさせた功績も大きい。様々な面で芸人ユーチューバーの在り方を変えた存在であることは、間違いありません」(芸能記者)

 加えて、もともとその芸風がYouTube向きであったことが、極められた最大の要因だろう。

「梶原の相方のキングコング西野に、有吉弘行が“元気な大学生”というあだ名をつけたことがありますが、その雰囲気は梶原も同じ。本当におもしろいかどうかよりも、企画を純粋に楽しんでいる姿を見せられるかが成否を分けるYouTubeに、その軽い芸風が合っていましたね」(前出・芸能記者)

 そんなにおもしろくないからこそ、成功したとも言える。

(露口正義)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え