スポーツ
Posted on 2011年10月13日 11:59

新大関・琴奨菊の土俵際がぶられまくり伝説(3)待望される「日本人横綱」

2011年10月13日 11:59

 そんな琴奨菊をどう見るか。ジャーナリストの武田頼政氏は言う。
「がぶり寄りという型を持っている分、稀勢の里よりは安定しているが、大関を3、4場所で駆け抜け横綱になるような勢いと伸び代はないと思いますね。琴風の尾車親方もがぶり寄りを得意としたが、いまだかつて、がぶり寄りで横綱になった力士はいないんです」
 とはいえ、元幕内力士は琴奨菊の今場所のがぶり寄りの進化に注目する。
「低く当たって、左を差し、もろ差しになってがぶるのが琴奨菊の取り口でしたが、今場所は左の前まえ褌みつを取り、引き付けると相手は浮き上がっていました。179㌢174㌔の体は押し相撲も得意とする。押し相撲は伸びてくる時は物凄く強い。今の勢いでさらなる高みに行くような気がする」
 日本人横綱の不在、八百長相撲などの協会スキャンダルが琴奨菊を後押しする、というのは前出・スポーツ紙記者だ。
「今、協会が頭を悩ませているのが日本人横綱の不在です。白鵬は温厚な性格のうえ、成績も安定しているが、日本人ではない。ここはどうしても日本人横綱が欲しい。連続優勝か、それに近い成績ならすぐに横綱にしてしまうと思いますよ。琴奨菊は地味なキャラクターですが、真面目で稽古熱心。同じ部屋の琴欧洲のほうが素質は上回るが、師匠と不仲だし、稽古不足で上は望めない。その点、琴奨菊なら向上心もある」
 協会にとって心配なのは興行面での不安だ。
 相撲ジャーナリストの中澤潔氏が言う。
「国技館は1万1000人を収容できますが、秋場所3日目にはチケットのおよそ半分が売れ残りました。この秋場所の国技館は、総じてガラガラだったことになります。深刻な不況の折だけに、金を出してまで相撲なんか観る必要なんかないという人が多いということです。協会としては一刻も早く八百長問題から目をそらせたいはずです。その意味でも大関・琴奨菊の誕生は大きい」
 ライバルの稀勢の里が来場所、期待どおり大関獲りに成功すれば、大関2人となる。そして、どちらかが連続優勝なら、待望の日本人横綱誕生となるのだ。
 元大関・魁皇の浅香山親方は報道陣を前に言う。
「片方の活躍でもう片方も発奮する。ライバルの存在は大切です」 はたして、協会の思惑どおり、角界の救世主となるだろうか。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年05月20日 20:00

    BABYMETALやYOASOBIの成功を見て分かるように、今でこそ日本人が日本語で歌う曲が海外でもヒットすることは珍しくなくなった。しかしインターネットもSNSもない昭和期においては、極東の島国の楽曲が欧米のチャートを賑わすなんてことは皆...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年05月21日 14:00

    モデルで女優の出口夏希が、俳優・伊藤健太郎と交際中であると、「女性セブン」などが報じている。2人は2023年に公開された映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」で共演し、今年公開の同作の続編「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/12発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク