前出・吉富氏は橋下氏の大阪での人気の理由をこう説明する。
「大阪市役所をムダ飯食らいと敵対し、物事をバッサリ2元対立の構図にするので庶民にはわかりやすい。それに高給でムダをしても何の責任も取らず、しかも、天下り先まで用意されてる公務員には、生活に四苦八苦している庶民は憤りを感じている」
度重なる市職員の不祥事やムダな体質への批判を背景に圧倒的な人気を誇る橋下知事だが、はたして今度の選挙戦はどうなるのか。「知事は後任として、中田宏前横浜市長、キャスター・辛坊治郎氏、東国原英夫前宮崎県知事などのサプライズ人事を画策したが、全てソデにされ、結局、『大阪維新の会』からの繰り上げ擁立に落ち着きそう。橋下知事も08年の選挙ではダブルスコアの圧勝だったが、支持率が急落している今回はほぼ互角の戦いになる」(前出・吉富氏)
すでに市長選への出馬を表明し、臨戦態勢の平松市長に対し、橋下知事も今月23日に開かれる「大阪維新の会」全体会合で正式に市長選へ名乗りを上げる見込みだ。
「大阪都は、震災対応の『第二首都』としての位置づけはありうるが、実現にはハードルが高い。その意味では、当面、選挙向けの政治的な意味合いが大きく、現時点では、大阪市民にとっては、それでどんなふうに生活がよくなるかは不明ですね」(前出・牛山教授)
はたして、橋下知事が出馬した際には「中身が見えない」「具体性に欠ける」との批判が多い「大阪都構想」の全貌が明らかにされるのだろうか。
前出・本澤氏は新旧一騎打ちの市長選をこう予測する。
「国政同様に大阪市の財政がいかに悪戦苦闘しているのか、という実情を市民がどの程度認識しているのかが選挙戦に反映されます。財政が悪化すれば当然、福祉、医療などに影響を与えるのは必至ですので、既得権益を握る現職よりも、リストラ改革派に流れが向かわざるをえない。それに、大阪は明治維新以降、ずっと東高西低のままで関西は常に二番煎じだった。『大阪都構想』は東京都と対等になりたいという“関西民族主義”を刺激するかもしれない」
言葉は乱暴でも自分の考えをハッキリ口にし、市民に向けて発信できる橋下氏がわずかに有利な情勢か。
最後に、森永氏がこう言い放つ。
「橋下さんは、最終的には大阪に首都機能の一部を持ってきて、東京、大阪を2トップにし、日本を引っ張るという美しい絵を描いているんだと思います。その彼の壮大な構想を実現するためには、平松市長が邪魔なわけです。
選挙では、大阪市民は少しずつ改善するのか、それとも、一発逆転の大バクチを打つのかを選ぶことになる。優柔不断な平松か独裁者の橋下か、バクチに失敗して大阪が廃墟になることを含め、どちらを選ぶのかは、大阪市民の選択に委ねられています」
強権ハシズムの一点張りで当たればよし、外れれば野に散るのみ。大阪秋の陣の結末やいかに!
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