芸能

ビートたけしの名言集「休日のスポーツ中継三昧に胸躍らせる殿」

「帰って、夜中からゴルフでも見るか(全米女子OP)。明日は朝からWOWOWでボクシングもあるし、昼からはUFCもやってるし、けっこう1日忙しいな」

 12月12日、「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)の生放送を終えて楽屋に戻り、衣装から私服に着替え、帰り支度を整えた殿は“さー帰るかな”といった感じでマスクを自分の口元に装着する瞬間、誰に言うでもない大きな独り言を漏らしたのです。

 この日、ゴルフの全米女子OPが2日目を終え、渋野日向子選手が首位となり、日本時間の夜中3時から3日目の生中継があったため、殿はそれをいたく楽しみにしていました。で、帰る直前、わたくしが「殿、明日は夕方4時から、史上初のワンマッチで東京五輪の代表が決まる、柔道66キロ級『丸山城志郎vs阿部一二三』の生中継もありますよ」と、ダメを押しで伝えると、

「へ~、ワンマッチか? もうそこで決まるのか? そりゃすげ~な」

 と、一度軽く驚いたあと、

「じゃー、明日は何だかんだで1日潰れるな!」

 と“明日のスポーツ中継三昧が楽しみでならない”といった発言を残し、帰って行ったのでした。

 殿は本当にスポーツが大好きです。以前、殿が何気なく“なんかスポーツやってねーか?”といった感じでケーブルテレビのチャンネルをザッピングしていると、その時間帯はお目当てのメジャーなスポーツの放送がなく、唯一やっていたのが、やたら腕が太く体の大きな外国人たちがデカイ鉄球を抱えて地味に運んだり、動かなくなった大きな車をただ引っ張ったりする、なんだかよくわからないスポーツの放送で、そこにチャンネルを合わせると、

「仕方ねーな。これでも見るか」

 と、ややあきらめ気味に、視聴したこともありました。

 そんなスポーツ大好きな殿が、かつて立ち上げた番組が「ビートたけしのスポーツ大将」(テレビ朝日系)です。タレントがスポーツをやる姿を見せるといったシンプルな番組でしたが、今思えばかなり画期的な番組であり、のちに似たような番組が山ほど作られました。で、これに対し、素人が参加するアミューズメントスポーツ番組といえば、やはり殿が立ち上げた「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」(TBS系)です。で、「たけし城」と聞いて、真っ先に思い浮かぶエピソードといえば、以前に殿から聞いたこんな話です。

「あれはTBSの緑山(横浜市青葉区緑山のスタジオ)で撮ってたんだけどよ。あそこは周りが山だから1回収録さぼって軍団連れてキノコ採りにいったんだよ。それで次の日もキノコ採りにいったら、いたる所に『マムシに注意』って張り紙が貼ってあったんだから」

 なんでも、たびたび収録をさぼる殿たちを見かねたプロデューサーが張り紙を作り、キノコ採りを阻止したそうです。ちなみに、たけし城はのちに世界20カ国以上で放送される、ワールドワイドな番組に化けることになるのです。

ビートたけしが責任編集長を務める有料ネットマガジン「お笑いKGB」好評配信中!

http://www.owarai-kgb.jp/

◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身
4
前世の記憶を持つ少年「僕は神風特攻隊員だった」検証番組に抱いた違和感
5
前田日明「しくじり先生」で語らなかった「最大のしくじり」南アフリカ先住民事件