社会
Posted on 2021年01月18日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<男性更年期障害>「怠け者行動」が実は…。最たる症状は男性の機能不全

2021年01月18日 05:55

「更年期障害」というと、閉経前後の中年女性に多いイメージだが、実は男性にも更年期障害があることがわかっている。「男性更年期障害」の原因は、テストステロンのホルモン低下だ。発症時期は40代から70代くらいまでと長期間にわたるため、女性よりも深刻だとも言われている。

 症状は性欲低下やED(勃起不全)、うつにみられるイライラや不安、不眠、疲労感、記憶力の低下や意欲減退の精神状態、さらに、ほてりや発汗、関節痛、頻尿などが挙げられる。「会社に行きたくない」「朝、なかなか起きられない」といった単なる怠け者に思われる行動の多くは、実は男性更年期障害が原因となっている場合もあるのだ。

 最たる症状のEDは、単なる性機能の衰えだけでなく、高血圧や狭心症、心筋梗塞などの深刻な病気と深く関係していることが指摘されている。心血管疾患を患った男性のうち67%は、発症の平均3年9カ月前にEDだった、という調査結果もある。

 男性更年期障害はつい見落としがちだが、朝勃ちが1年以上ない場合は医療機関に相談したほうがいいだろう。

 泌尿器科を受診するのが一般的だが、最近では、男性更年期外来やメンズヘルス外来などもあるので、上手に利用するのもおすすめだ。

 治療は、男性ホルモンの注射・塗布などが代表的だが、うつなどの心の症状に対しては、抗うつ薬や抗不安薬などを用いる場合もある。

 予防には男性ホルモンのテストステロンを低下させないことがポイントだ。睡眠時に男性ホルモンが分泌されるため、質の高い睡眠を心がけよう。また、筋肉が刺激を受けると男性ホルモンの分泌が促進されるので、適度な運動も積極的に行いたい。

 まずは生活習慣の見直しを心がけて、テストステロンの分泌を高めたい。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2022年07月05日 17:58

    可愛さ余って憎さ百倍。いやはや、この2人のバトルは本当にすさまじかった。沢口靖子が主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」や、渡辺謙主演の大河ドラマ「独眼竜正宗」の脚本を手掛け、飛ぶ鳥を落とす勢いだった脚本家のジェームス三木氏。ところが19...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年07月31日 06:45

    堺雅人主演ドラマ「VIVANT」(TBS系)が3年ぶりの続編でも、圧倒的な存在感を放っている。第2シーズンの初回放送は、平均世帯視聴率18.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。放送中にはXで世界トレンド1位になった。前作は2023年...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年08月06日 17:00

    2024年7月に停車中のロケバス内で共演者の女性に性的暴行をしたとして、不同意性交と不同意わいせつの罪に問われたのは、元お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二被告だ。その第6回公判が8月5日に東京地裁で開かれ、検察側は懲役7年を求刑。...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/4発売
    ■690円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク