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記事全文を読む→小泉純一郎が画策する「脱原発新党」(1)再び炸裂する“小泉節”
隠居した元総理が叫ぶ「脱原発宣言」は、もはや“ヒマな老人の暴走”では片づけられなくなっている。水面下では、かつて後継指名した愛弟子が作った内閣を「叩き潰すつもりなのでは‥‥」とささやかれ始めたのだ。永田町に激震が走る仰天シナリオを以下──。
「私なりに勉強した結果、日本は『原発ゼロ』で十分に経済成長できる。日本企業にはその力があるし、国民の協力度合いも強い。政府は『原発ゼロ』の方向を打ち出すべきだ!」
10月16日、千葉県の木更津市民会館で行われた講演会で、小泉純一郎元総理(71)は再び「脱原発論」をブッたのだ。
このところの小泉氏は盛んに「原発ゼロ」を唱えている。政界引退後、経団連が立ち上げたシンクタンク顧問の職に就き、公式的な場での発言が減っていた小泉氏だったが、9月24日に都内で、10月1日には岐阜県で、小泉氏は講演会の講師として招かれ、同様の提言を開始した。
小泉氏が繰り返す「脱原発のススメ」は首尾一貫している。今年8月のフィンランド視察がきっかけだ。
「オンカロ」と呼ばれる核燃料の最終処分場に赴いた小泉氏は、「放射能の危険は消えるまで10万年単位の時間がかかる」と実感したという。
木更津での講演でもこう説いている。
「高レベル放射性廃棄物の処分場がない。『核のゴミ』の捨て場所もないのに、原発を再稼働させれば、ゴミはドンドン増えていく」
つまり、原発を稼働し続けることは、「トイレのないマンション」を建て続けているに等しいという理論を展開しているのだ。
さらに、今回の講演では小泉氏の主張に新たな点があった。「原発推進派」が主張する、原発停止中の火力発電により燃料費高騰で経済が大きなダメージを受けている、ということに対しても、冒頭のように反論してみせたのだ。
政治部記者がこう話す。
「今回の木更津の講演が過去の講演と違うのは、初めてテレビカメラを会場内に入れたことです。小泉氏はメディアを使って、自分の主張を多くの国民に伝えようとしているのは間違いないでしょう」
そして、小泉氏にとって、テレビカメラを入れてまで主張すべきことが他にもあった。今回の講演では、息子である衆院議員の小泉進次郎復興政務官(32)に触れ、息子の政治活動には関与していないことを明言。原発再稼働に慎重な立場の進次郎氏との連携はないことを明かした。さらに、こんなことを語っている。
「私は政治家を引退したし、これから二度と国会議員に返り咲くつもりもない。『脱原発新党』は毛頭、考えていない」
突如、飛び出した「脱原発新党」なる文言。前出・政治部記者はこう解説する。
「『脱原発宣言』が取りざたされた当初こそ、小泉氏の暴走、いわば放言ぐらいにしか受け止めていなかった永田町の現役議員たちでしたが、繰り返し『原発ゼロ』を提言する姿を見て、いよいよ『脱原発』『反自民』を結集させて、新党を結成。安倍政権をブッ潰す気なのではないかとささやかれ始めたのです」
そのため、「毛頭」という言葉を使い、小泉氏は躍起になって否定せざるをえなくなった。しかし、それは「脱原発新党」構想のシナリオが、それだけ現実味を帯びてきていることの証左とも言える。
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