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記事全文を読む→コメ価格で手を組んだ小泉進次郎と「農水族のドン」森山裕幹事長の「消えない因縁」
自民党「農水族のドン」である森山裕幹事長が、小泉進次郎農水相を評価している。6月2日にはわざわざ農水省まで出向き、農業の生産性向上のための事業規模2兆5000億円の対策を求める緊急決議を提出した。
森山氏と小泉氏には因縁がある。2004年に自民党税制調査会のドンと言われた山中貞則氏が死去したことに伴う衆院鹿児島5区の補選で、森山氏は参院議員を辞職して出馬し、当選した。にもかかわらず、翌2005年に郵政民営化法案をめぐる衆院本会議で反対票を投じたため、同年9月の総選挙では自民党の公認を得られず、無所属で立候補した。その対立候補を立てたのが、小泉氏の父親である小泉純一郎元首相である。森山氏は自民党公認の新人候補を破って再選を果たし、復党したものの、パフォーマンス重視の小泉親子には複雑な思いがあるはずだ。
もっとも、純一郎氏と異なり、進次郎氏はまだまだひよっこだと森山氏には映るようで、「突破力がある」などと持ち上げている。余裕があるのは当然で、森山氏が2016年に安倍晋三内閣で農水相だった時に、党農林部会長に抜擢されたのが進次郎氏だった。
この時、進次郎氏は農協改革を目指し、農産物の販売をほぼ独占する全国農業協同組合連合会(JA全農)に対し、販売手数料や流通構造の見直しを求め、農協側と対立した。もちろん農協側についたのは森山氏で、小泉改革は挫折した。森山氏にしてみれば、純一郎氏とは違って進次郎氏は御しやすいというわけだ。
森山氏との力関係は進次郎氏もわかっているようで、6月1日に「ABEMA的ニュースショー」にリモート生出演した際には森山氏について、
「連日、私から最新の状況を報告しています」
と明かした。森山氏と対立することはないかと聞かれると、
「何でも対立を煽りたがる人がいっぱいいますからね。そこは気にせず、国民が求めることをやっていきたいと思います」
コメの値段を下げることでは連携している森山氏と進次郎氏だが、7月の参院選で農業改革を自民党の公約として打ち出す際、純一郎氏の郵政民営化時のように、進次郎氏は農協改革を打ち出し、森山氏と対立することになるのかが注目される。
(奈良原徹/政治ジャーナリスト)
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