スポーツ
Posted on 2021年07月18日 09:59

ホークスのドン底時代を救った「生卵事件」直後の“王監督を囲む会”裏話

2021年07月18日 09:59

 1996年5月9日、プロ野球界に起きた“生卵事件”を覚えているだろうか。

 王貞治氏が福岡ダイエーホークスの監督に就任したのは、95年。しかし、当時のホークスは低迷していた。リーグ優勝を果たしたのは、73年、故・野村克也監督以来1度もなく、78年から王氏監督就任の直前まですべての年がBクラスだった。

 95年も5位、96年はついに最下位に甘んじたわけだが、この年、ホークスファンの怒りが沸点に達し、日生球場で開催された対近鉄バファローズ戦で敗れると、ホークスナインの乗ったバスに、罵声とともに次々と生卵が投げつけられるといった事件が起きたのだった。

 ホークスで活躍した元プロ野球選手、斉藤和巳氏が、プロ野球のOB、1300人が所属している「プロ野球OBクラブ」のYouTubeチャンネル「プロ野球OBクラブチャンネル」に出演(7月14日付)。当時のメンバーで不定期開催されていたという“王さんを囲む食事会”の存在を明かし、その際に王氏が口にしたという「それだけ熱心にファンは応援してくれている証拠だ。この熱心な応援に、俺たちが応えないでどうする」との言葉を引き合いに出し、「その発想を聞いたときに、もう僕は、この人の凄さ、どこまでいってんねやろって…。どうしてその発想になるんやと思って、その(生卵を投げつけられた)瞬間に…」と感心仕切りで王氏を讃えたのだった。

 ホークスは98年に3位でAクラス入りを果たすと、翌99年にはリーグ優勝、さらに王氏は、監督として初の日本一にも輝いた。形はどうあれ、ファンの熱い思いが当時の王氏の心を燃やしたのであろう。

(ユーチューブライター・所ひで)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク